コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

大寒の赤岳

2021-01-22 19:02:12 | 登山


大寒の1月20日、朝までは寒気が居座る予報でしたが
午後は高気圧に覆わて安定した快晴になりそうでしたので赤岳へ行ってきました。
毎年稜線の天望荘に泊まって冬の八ヶ岳を縦走するのが楽しみでしたが、今年は残念ながら
コロナの影響で小屋の冬季営業はお休みですので久しぶりに日帰りでのピストンになります。

美濃戸に車を止めて7時20分出発。気温は-15度 厳冬期らしく朝は冷え込んでいます。
コロナ禍の平日ですので駐車している車も少ないかと思っていましたが、下の美濃戸口、上の美濃戸とも
それなりに車が止まっていました・・・・・・・正直ホッとした。
・・・・・・南沢から行きます。






























凍り付くほどの寒さはなく、寒気は抜けたような感じです。
3時間で行者小屋に到着。テントはありますが誰もいなくて静かです。
ここからの阿弥陀岳を眺めながら菓子パンを食べ、ユックリ準備するのが楽しみの一つです。











・・・・・文三郎尾根へ



















積雪が少なく、階段が雪で埋まっていません。
久しぶりの文三郎尾根の急登を楽しみながら一歩一歩高度を上げていきます。

















中岳と阿弥陀岳が並んで見えるココの景色が好きです。



















もうすぐ分岐です。


























分岐に到着。

後ろから来た方に被写体になってもらいました。

写真の方に ~ このさき私達は南峰リッジのルートを行きますが、注意して絶対に落石を落とさないように
心がけて行きますが、岩がもろい為に万が一落とすこともありえますので、申し訳ないですが上に注意していて下さい・・・・
と挨拶されました。きっとガイドの方だと思いますが、とても堅実な方だと思いました。

核心部へ・・・・・雪が少なく足場が安定していてクサリも出ているので
特別に緊張する場面もないと思いますが、コロナ禍でミスは許されないので慎重に行きます。




















いつもは雪の下の高山植物も見られます。










権現岳、後ろは南アルプス。










上から降りて来た女性に、富士山がとても綺麗に見えますよ〜と教えてもらいました。
今日出会う登山者は単独行のエキスパートのような人ばかりでした。
景色を眺めながらユルユルと登っているのは私くらいです。

先週は冬靴をはいて雲取山を登ったので多少は楽に登れるかと思いましたが
文三郎尾根の急登では何の効果も感じられなくて、息を切らせ一歩一歩登るだけでした。
鍛えるなら丹沢へ行くべきだったかもしれません・・・・・・




~息も絶え絶え13時過ぎ、やっと到着しました。




































快晴、まさに八ヶ岳ブルーですね。


風も弱く、陽ざしの当たる岩の上に温度計を置くと5度まで上がってきました。

これならノンビリ休憩できます。まずはザックを下ろして景色をゆっくり眺めます。
甲府盆地の先に見える富士山、真横に見下ろす阿弥陀岳、ずら〜っと全部みえる北アルプスの山々・・・・・
やはり狭い赤岳の山頂からの景色は高度感があります。






























時間も遅いからなのか、もう登山者の姿は見られません。
13時45分、下山します。雪が付いていない斜面を降ります。






















ほとんど岩が出ている斜面ではチェーンスパイクの方が下りやすいかもしれません。
この先の横岳~硫黄岳も稜線の雪は少ない感じです。

地蔵尾根を下り無事に行者小屋まで降りてきました。
いろいろ心配事が多かった今回の登山でしたが、ここまで下りてきて一安心できました。










テントも撤収していて、もう誰もいません。
次に来ることが出来るのが何時になるかわからないと思い、しばらく景色を眺めていました。












西日が山
の岩場を照らします。












南沢を駆け下り、17時前には下りてこれました。
雪道なので雲取山よりも楽に下れましたが、久しぶりの日帰りで結構疲れました。









1月20日








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少し雪景色した雲取山

2021-01-15 18:43:02 | 登山


都心は雪になりませんでしたが、奥多摩の山々は薄っすら雪化粧したと思い
雲取山を小袖の駐車場から歩いてきました。
青梅街道は凍結などない感じでしたが、鴨沢からの林道は真っ白な雪道で
帰りは日陰の為カリカリの凍結路になっていました。止まっている車は私の車で5台目です。
小袖までの林道が凍結すると登ってくる車が少なくなり静かな山になります。
冬は使えなかった駐車場のトイレが使えるようになっていました。
周辺の山は薄っすらと雪化粧しています。
準備して7時45分出発します。
























久しぶりに快晴の天気に石尾根を歩けそうです。

南アルプスもスッキリと見えます。










今日は訓練も兼ねて冬靴を履いてきたのでペースがどうしても遅くなります。
登山道具の整理をしていた時に以前使っていた6本アイゼンが出てきたので
少し凍結した巻道でチェーンスパイクの代りに付けてみました。
しかし、これがどうも下駄を履いているような感覚でよくありません。
スノープレートが付いているので雪玉は付かないのですが、足裏全体に
グリップがあるチェーンスパイクの方が安全で歩きやすい感じがします。
結局はツボ足で十分でしたのですぐに外しましたが、もう使うこともなさそうです。
軽アイゼンなら爪の小さな4本アイゼンの方が重宝しますね。


ブナ坂に到着




























陽ざしを受けて登ると暑いくらいです。
風もないのでシャツ1枚で十分です。


・・・・・何だろう・・・・・尾根道の上に並べてありました。
















・・・・・そうですか

小さいのを1つ頂いていこうかな~









飛龍山方面

山頂が見えてきました。
















空との境を歩いている感じがします。





13時10分 ~ 到着。5時間以上掛かりました。
























浅間山も見えます。












避難小屋の屋根の下にあるベンチでお昼・・・・普段は空いていない特等席です。

























今日は貸し切り、誰もいません。

・・・・・やはりコロナ禍で自粛中なのか (-_-;)

小屋泊まりの女子や奥多摩駅からの健脚登山者など何人かとは擦違っていますが
この時間の山頂は私だけで、景色を眺めながらノンビリとお昼を頂きました。


14時、~ 帰ります。















雪に残る人の足跡

少し森の方に目をやると、小動物のの足跡が点々と・・・・・・・

















ウサギではなさそうですが何かな・・・・

・・・・・帰ってから調べてみよう

雪の森の中を歩く興味が一つ増えました。

七ツ石小屋で休憩していると、小屋の中からオカリナのような音色が聞こえてきました。
小屋番さんが吹いているようです。
今日ここで泊まるという方に会いましたが、たぶん宿泊者は1人だけのようです。
昔ながらの小屋ですが、静かな山での一夜を過ごせそうですね。





















三頭山も暮れていく。












日没の時間が伸びたおかげで何とかヘッデンなしで下りてこれました。
下りは3時間10分、3時間以内では下ろしてもらえませんでした。
久しぶりの快晴の石尾根、気持ちよく歩かせて頂きました。

1月13日












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台風後の房総探索 ~ 4回目

2021-01-04 20:18:54 | 登山
天気が荒れそうでしたので帰省を控えた年末年始。

たまには家の片付けをしながらゴロゴロするのも良いかと思いましたが
南関東は天気が良かったので、3日はKさんと房総を探索してきました。
台風の被害から1年以上経ち、有志の方達で何とか整備された山もありますが
あまりに被害が甚大で入口から立ち入り禁止にしている場所、ほったらかし状態で
やがては廃道になりそうなルートなども多くあります。



毎回バリルートがメインですので、荒れている場所は当然そのままの状態ですが
森の中で目印になっていた樹は何処へやら・・・・景色まで変わっている所もあったり・・・・・
唯一の頼りはGPSの旗印だけです。












日当たりの良い場所ではスミレが咲きだし、オニシバリの花も見かけました。











ヤブ椿、アオキの赤い果実が目に止まります。












ナツエビネが無事かどうかを確認に、稜線から谷底めざして降りてみます。
最初はどう行けば降りられるのか右往左往でしたが、酷い倒木帯を過ぎて沢底に着くと
思っていたよりも沢の中は荒れていませんでした。

法面は苔や羊歯で覆われていて、冬でも緑が多いです。










ベニシュスランが隠れていました。












フライングのユリワサビ













薄暗い谷底を見ていくと・・・・・

よかった・・・・・・無事でなによりです。


















君も無事でしたか・・・・・・

















よく見ると小さな株も点々と育っています。

痩せ尾根と違って深い渓底は土砂が流れ込まない限り大丈夫そうです。

まずは一安心。

次は痩せ尾根の岩場へとチェーンスパイクを付けて急斜面をよじ登ります。

花の時期に行くにはそれなりの覚悟がいりますが、冬はアスレチックと少しのクライミングもありで
景色も開けて楽しいです。



















恐る恐る覗き込んで見ると・・・・























以前と変わらない様子・・・・・

樹に着生したムギランと違い、岩場が住まいなら安心のようです。

垂直の岩場の上部にだけずっと着生が見られます。
・・・・・・・手をおもいきり下ろして撮影しました。










よく見ると、崖の淵手前の苔の上にも点々と少しだけ着生していました。













とても可愛らしい小人みたいです。


今回は昭和の案内板などはバリルートがメインでしたので見かけませんでしたが
捨てられた懐かしいビンを見つけました。









コカコーラのホームサイズですね。
半分埋もれていました。私には子供の頃に親しんだ商品ですが
それでも50年くらい前になります。
半世紀前か・・・・・・



ナツエビネ、ムギランの無事を確認できたので、今日は少し早めに戻ります。

今年の正月休み、どこの高速道路も空いているようですが
アクアラインだけは例外で連日かなり渋滞しています。

今日は早めに帰りましたが、やはりプチ渋滞に巻き込まれました。
それでも良い汗をかいたし、家でゴロゴロしているより来て楽しかったです。








コメント (2)
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