コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

富士山麓 ~ コハクラン

2020-09-30 10:54:58 | 登山

今朝、車を出すとき何処からかキンモクセイの香がしました。
ようやく季節は夏から秋になった気がします。

・・・・・・・今回もまた富士山の探索です。

夏から数えると5回目の探索になり、今年一番多く訪れている山域になりました。
コロナ禍の中、周辺には民家もなく施設といえば広大な自衛隊だけなので
来やすい感じもありましたが、やはり探したい花があり、真夏でも涼しいので
長い時間でも探し歩くことが出来るのが一番の理由でしょうか・・・・

山麓は真夏でも早朝の気温は18度位でしたが、今朝の気温は8度
晴れの予報でしたが、日射しがあったのは一時だけで、初冠雪した山頂は
ずっと雲に隠れたままでした。












ヒンヤリした森を歩きます。気楽に歩くには丁度よい季節になりましたね。
苔に覆われた森は、手入れされた広大な日本庭園のようで、なんだか贅沢な気分です。






















フカフカです。

リングにはなっていないけど・・・・










前回は蕾だったダイモンジソウも見頃になりました。























今日はキノコに多く出会いました。
例年なら篭をさげた地元の人に出会うことが多いのですが
今年はキノコ狩りも自粛しているのでしょうか・・・・・・





















このイグチ系のキノコはアチコチで見かけましたが、たぶん食用のキノコだと思います。





ノンビリ散策した後、今日はこれからコハクランを探しながら標高を上げて歩こうと思います。
コハクランは八ヶ岳で見ましたが、ネットを見ると富士山にも自生地があるようですので
亜高山帯周辺を中心に探して見ようかと思います。

夏にも考えたのですが、葉は秋でも残るので涼しい秋の方が
落ち着いて探せそうです。












だいぶ標高を上げてきました。

周辺の森はツガ、シラビソの森特有の香りがしてきます。
林床にはヒメミヤマウズラや小さなイチヤクソウの葉(ジンヨウイチヤクソウかな・・・)
などを苔の中に見かけるようになりました。















そろそろ出てきても良さそうな感じなのですけど・・・・・
良さげな場所をウロウロしますが・・・・そう簡単には見つかりませんね。

私は、こんな亜高山帯の苔むした場所へ来ると、ずっと前から必ず探す葉っぱがあります。
それは昔は自生していたというホテイランです。もしかしたら・・・・この広大な富士山の何処かに
ひっそりと生き残っている場所がまだあるのではないか・・・・・・・・・そんな期待をしています。

この標高まで来ると、はく息も白くなり風が吹くと寒くてヤッケを着こむことになりました。
時間ばかり過ぎて時計が気になりはじめる頃、ようやく一株だけ見つけることができました。














うん、この笹のような葉っぱで間違いないです。

花は咲いたのかな・・・・・・ガラのようなものは付いていません。
一株でも見つかって良かったですが、これに期待して花を見にくるのは
ちょっと博打的ですので、もう少し周辺を探しますがどうも他には見つかりませんでした。
そろそろ時間切れですので適当に森の中を歩いて帰る途中、偶然とても良い場所に出会えました。

















ここには数株自生していました。

これなら一つくらいは花芽を付けるてくれるのでは・・・・と期待できます。
また花の時期にはもう少し見つけやすいと思うので、まだ見つかるかもしれません。



9月29日










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サガミジョウロウホトトギス ~ 花は終盤でした

2020-09-18 14:36:01 | 登山


ネットの情報で今年のジョウロウホトトギスの開花が早いことは知っていましたが
先週は出かけることが出来ませんでした。
花は終盤かもしれませんが、何とか今日も都合が付いたので見に行ってきました。
昨日の疲れも多少ありましたが、今日は北東からの風が入り
早朝はヒンヤリしていて、すっかり秋の気配を感じます。
これなら登るのも楽で助かります。

一応ヒル対策をして菩薩峠からスタート。

二ノ塔からの景色はこんな感じ。










天気はどんよりと曇り空で、稜線では時々霧雨
景色は期待していないので、花を見ながらノンビリ歩くには陽射しもなくて丁度良いです。

秋の花 夏の残り花・・・・・




























フシグロセンノウはここでは初めてです。
歩いていると、以前より何となく草花が増えたような気がします。
シカの頭数制限の効果が出てきたのでしょうか・・・・・
そういえば三ノ搭周辺をウロウロしていたシカも最近見なくなりました。


昨日の房総の藪コギとは対称的な整備された木道を行きます。
最近の木道の段差は高齢登山者に配慮していている感じがします。















ハンカイシオガマの群生地で休憩










イワシャジンも見頃を迎えています。










ジョウロウホトトギス、花と果実が半々くらいでした。

8月末頃から咲きはじめたようです。果実は上向きに付きます。






















いつもの定点観測地点









昨年が良く咲いたので今年はやや裏年だったかもしれません。

花は終盤でしたが、良い花景色も見られました。











ここ数年は稜線から下りていますが
久しぶりに沢沿いの花景色が見たくなりました。来年行けるかな・・・・・・・

帰る頃になるとガスも切れて薄日も入り山々が見えてきました。
何となく樹々の緑も色あせてきて、紅葉が始まりかけている感じがします。
暑かった夏もようやく終わりですね。















9月16日



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南房総 ~ オオシマシュスラン・・・・

2020-09-17 18:17:07 | 登山


ようやく出かけられる余裕ができてきたので、シュスランなどが咲いている
南房総を歩いてきました。

藪を抜けて途中から急斜面を下り沢へと下ります。
急な法面を見渡すと、オオシマシュスランが着生するように花を咲かせています。









カゴメ模様がある株











沢沿いに咲く、ツヤのある美しいカゴメランの姿は今回見かけませんでした。
台風や大雨で流されてしまったようです。いずれまた復活してくれると思います。

沢沿いの株は背丈が30cm以上もある株もいて存在感があります。










こんな南国の森に咲いているような雰囲気が好きです。


















山の稜線にも自生地があるので急な法面を這い上がり、樹につかまりながら山頂を目指します。

沢沿いの自生地とは違い、フウトウカズラ、キズタなどのツルの葉が地表を覆っているので
その隙間から花茎をのばして花を咲かせています。
















薄暗い森に一筋の光が・・・・・











これはハチジョウシュスランの葉ですね。










小さな花を付けた株もいました。










稜線は思っていたとうり倒木も多く、それ以上に房総特有の深い藪が行くてを遮るので
なかなか前に進むのが難しい場所も多く難儀しました。
来たルートを戻るのも大変でしたので、ここはGPSで現在位置を確認しながら
激藪を強行突破して何とか下りてきました。

やれやれと休憩して服装チェックすると、上着は蜘蛛の巣だらけで帽子にはジョロウグモが2匹
ベージュのパンツの前面は草木染でもしたかのように、グリーンのラインが無数に・・・・・
それでもヒルと格闘しながら歩くよりは、気分的にはまだマシかな~という感じです。

しっかり汗もかいたので、もう夏に未練はないです。
秋が待ちどうしいな・・・・・



9月15日



コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏も終わり ~ 富士山麓を散策

2020-09-02 19:53:56 | 登山



猛暑が収まらない8月、蝉が鳴き夏空が眩しいこの暑い時期に
近所の公園のフジが二度咲きしていました。
















ツルも伸びて葉も密集しているので垂れ下がる隙間がなく乱雑に咲いています。
上に向かって咲いている株も多く、のぼりフジとも言うらしいです。
二度咲きするのは、毎年見ていたので気にもしていませんでしたが
今年は何だか気になって通る度に見ていました。
日射しが強いので花の時期も短いだろうな・・・・


・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-


この夏は済ませなければならない用事が多く、なかなか出かける機会には恵まれませんでしたが
少し涼しくなった今日、時間の余裕ができたので半日ですが富士山麓を歩いてきました。










イワギボウシは果実ができていました。











次に咲くダイモンジソウ、蕾も膨らんできて中旬頃には見頃になりそうです。
















オシャグジデンダかな・・・










・・・・イワトラノオ?










苔の中にはスミレの葉も多く見られます。

・・・・・ミヤマスミレかな











樹の上にスギラン










霧が晴れて青空が広がると森の中がパッと明るくなり、緑がとても鮮やかに・・・・・・

















晴れてくるかと思っていたら、また深い霧の中に・・・・










今日はこんな天気ですが、自分も常に歩いているので晴れている場所は
ずっと晴れているのかもしれませんね。





珍しく林床に秋の花を発見。

タカクマヒキオコシでいいかな~







最近は詳細な写真を撮って同定する気力が薄れています (-。-)


前回に出会った雰囲気の良さそうな樹、帰ってからパソコンのモニターで
ツリシュスランが多く住んでいたことに気が付いたのですが・・・・・
もう一度GPS頼りに訪ねてみました。










フガクスズムシソウがいるのはすぐにわかりますが・・・・・・・
霧の中では、パッと見はいないような感じがします。
じっくり双眼鏡で見てみると・・・・・ようやく見えてきました。














横一列に並んでいます。上の方にも点々といました。
決して高い位置ではなく、花を付けたら撮影には良さそうな高さなのですが
この時期には裸眼で何気なく見ただけでは見落としてしまう感じがします。
双眼鏡で見つけるにもナレが必要ですね。

着生ランの中でもツリシュスランは葉だけを目安に探す難しさを感じました。
一番の理由は羊歯や苔に紛れてしまうことだと思います。

探すのなら樹々やコケ、羊歯の緑があせた晩秋あたりが良いでしょうね。
ツリシュスランの葉は枯れないで冬を越します。

同じように、このノキシノブの中にへら状のヒナチドリの葉を探すのは
難しさに加えて、めげないで探し続ける根気が必要となります。
こちらは秋には葉も枯れてしまうので探すのなら
やはり花の季節に探しながら歩くのがベストな方法でしょうか・・・・・

これらの事が分っただけでも一歩前進しました。
また来年に期待します。

9月1日










コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする