台風18号が来る前に、見頃を迎えた紅葉を見に行こうか
まだ咲き残っているアケボノシュスランを見に行こうかと
迷いましたが、ラン科の花は最後になるだろうと
小さな花の方に・・・
昨年に見つけた沢沿いの群生地、植生が豊かな森でしたので
今回は、もっと下流から探しながら歩こうと思います。
2週間前に、ヒルやられた場所がまだ少し痒いのですが
ここはヒルがいないだろうから、安心して歩けそうです。
マメズタが大きな岩、樹木を覆い隠し、シダ類が多く
湿り気のある道も苔で覆われてような所です。
アケボノシュスラン、沢沿いを歩きはじめると、すぐに見つかりました。
というか沢沿いの道はアケボノシュスランの道でした。
沢の石にも水際まで・・・
沢を渡る木橋は少し朽ち果てて滑りやすくなっていますが
そのおかげで端っこには苔が生えていて、こんな場所にも
いっぱい入り込んでいました。
これだけの群落が何カ所もありながら、何故か花が見当たりません。
歩きながら花を探していると、ようやくシダに隠れている一株に
花が付いていました。
花は良い時期を過ぎて、上の株だけが新鮮な感じです。
けど、曙色が美しい!
小さな花ですが薄暗い森に映えます。
広大な錦秋の紅葉も素晴らしいですが、小さな秋色も良いです。
いつもの、登山道脇シリーズ。
株は踏みつけてしまうほどありますが、脇に咲いている株は
少なかった。
沢沿いには新鮮な株が残っていました。
横から流れ落ちる沢の上の大きな石の上に
咲き終わった群落がありました。
ここは、全て花が咲いた感じで、背景に滝があり
花の風景写真には最高でしたが残念です。
今年は花も早かったようです。
昨年に見つけた群落は、よく目立つ場所で
昨年は多くの株が花を付けて見事でした。
ところが今年は何カ所か剥ぎ取られていて無残でした
幾らでもあるから多少は持ち去っていっても良いと思っている
のか・・・
ここの株は純白の花が咲き、楽しみにしていただけに残念です。
端っこに咲いていた花、また少しづつ増えていってくれれば
良いですが・・・
これは・・・・ナツエビネが自生していそうな場所
ですがサイハイランでしょうか。
サイハイランは、秋に新芽が伸びて、育ちながら冬を越していくから
だぶんそうだと思います。
ここの森には、コクラン、ナギランも見られます。
少し日当たりの良い場所には、アケボノソウが点々と咲いていました。
アケボノシュスランとは違うセンブリの仲間ですが
こちらの花の色は、夜明け前の曙色とは全然違うので
調べてみたら、花弁の先の濃い紫の点と黄緑の丸い模様を
夜明け前の空に見える星空に見立てて付けた名前だそうです。
・・・・Wikipediaより・・・・
そうですか・・・最初から知っていれば、もっと近づいて
よく観察したかもしれません、こんな小さい花に小宇宙を連想するなんて
昔の人の感性は凄いですね、こんな感じで名前を付けられた花は
幸せですね。
道は沢から離れて、尾根を登っていきます。
今日は、再び夏のような暑さが戻り、大汗かいて縦走路に出ました。
到着した尾根は紅葉しはじめていました。
すずしい風も通り、やはり秋です。
最初は湿り気のある法面にホトトギスなとが咲いていましたが
やがて植生も変わり、草原に咲く秋の花、夏の残り花などが
見られるようになってきました。
花の季節も終わりに近づいてきました。
そろそろ、本物のアケボノ色の空、輝く星を見たくなってきました。
9月30日