コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

かむろ坂 ~ 夜桜見物

2022-03-31 13:42:06 | 登山
満開になった桜が早くも散りはじめたので
食事のあとブラブラ夜桜見物に出かけてきました。






手前の通りに咲く早咲きの桜がまだ満開です。
この桜が散る頃、ソメイヨシノが満開を迎えますが
今年は寒い気温が続いていて、急に暖かくなったので
雪国の春のように一斉に咲きはじめたようです。










丁度見頃で・・・・











混み合う目黒川と違い、ノンビリ散策しながら楽しめます。










この時期、数時間だけでも車の進入を止めてもらいたいと思いますが
特別なライトアップがなく、車のヘッドライトが頼みでもあるので
街路樹の明かりだけでは少し物足りない明るさになってしまうかも。
といってLEDで派手にライトアップしていまうと
今度は人が増えて人気のスポットになってしまい
気楽に見物できなくなってしまいそうですので
やっぱり今のままが良いかな・・・・・・

............今年は少しだけライトアップしています。










いつもは暗い坂道なのですが、この一時だけ別世界の美しさです。


3月30日





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日白山

2022-03-31 04:57:34 | 登山

上越の天気も良さそうでしたので、以前から気になっていた
新潟県湯沢町の日白山(にっぱくさん)へ行ってきました。
位置的には苗場スキー場の手前、田代スキー場の反対側で
二居(ふたい)の集落から歩きます。

車は現在休業中の宿場の湯の駐車場に止めさせてもらいました。









集落の中、旧三国街道を歩いて登山口へ・・・・









墓石がまだ雪で隠れていて雪国の集落を歩いている感じがします。









別荘地を抜けていく八ヶ岳と違い、昔の旧街道を通って静かな雪国の集落を
歩いていくアプローチは心和みます。初めて来た場所ですので
知らない土地を旅しているような気分です。

AM7時、ここから登山道になりました。 朝の気温は-1度。
除雪された道から、どっさり積った雪の上に這い上がって踏み跡をたどります。





















ウサギの糞が2つ。

東屋の右手の斜面へ取り付いて尾根へ上がっていきます。
このあたりが二居峠だと思います。
雪が融けると、このあたりは藪になるようです。








尾根に出ました。









尾根の右手に張り出した雪庇の脇を登っていきます。
天気は曇り、当てにならないテンクラの予報と違い
YamaYama GPVの精度は高い。
予報どうり上空の雲はなかなか取れそうにない感じがします。
風が強いのは想定外で時々フードを被っていくことになりました。

雪庇が崩落しはじめている所もあるので、近寄り過ぎないように・・・・・









振り返って・・・・










左手の林の中は雪が解けている箇所もあり
イワウチワの群落が点々とありました。
雪が融けるとカタクリやキクザキイチゲも咲くのかな・・・・・・









適度に締まった雪でしたのでツボ足で来ましたが


途中の鉄塔でアイゼンを履きました。

この時期の上越の山は装備、服装で迷いますが、今日の天候でしたら
ほぼ冬山使用で来て正解でした。風の影響で体感はかなり寒いです。
靴もとりあえず冬靴を履いてきましたが、靴底が固く防水が
シッカリ効いている登山靴なら大丈夫かと思います。















右手に平標山、後ろに苗場山を眺め、最初のピーク
東谷山(ヒガシヤサン)に到着。これから向かう日白山が見えました。










初めて見る新潟県側からの眺め、山座同定ができません。














これは朝日岳方面を見ていると思います。

一度下って日白山へと向かいます。














このあたりから風を受けなくなりました。

11時過ぎ、日白山到着。








先に到着した高崎から来た方がダルマを2つ
作っていかれました。








このためにダルマ弁当の入れ物を持ってきたそうです。
奥に見えるのはタカマタギ方面です。
天気が良ければ行ってみよかと思っていましたが、今回は止めました。



















初めて来たという単独の彼女は足どりも軽く
先に平漂山方面へ行ってしまった。









私も平漂山は無理ですが景色を眺めながら
次のピークまで行ってみます。





















万太郎山方面だと思います。


















三角形のピークは飯士山ですね。

モノトーンの景色ですが、幾重もの山々に囲まれていて
見飽きることがありません。
風もなくなり、穏やかな感じになってきたので
しばらく眺めていました。









青空の広がる快晴の天気でしたら、また別格の印象だったでしょう。








帰りは日白山との鞍部で尾根から離れて下りていきますが
もしトレースがなくて不安な感じがしたらピストンにしようと思っていましたが
先行する二人が先に下って行かれたので、安心して下りて行けました。

思っていたより急傾斜を一気に下っていきました。

雪が緩んできて踏み抜きそうなので途中から
持ってきたワカンを履いていきます。







林道に合流すると集落は近いです。

ここから除雪されていました。








路肩の雪は深く、早春に咲く花は例年よりも遅れそうです。








14時30分、駐車場に戻ってきました。

上越の雪山は谷川岳だけでしたが、やっと次の山へと行くことができました。
登山者は私を入れて6名、青空が望めない一日でしたがモノトーンの景色を
眺めながら歩くことができました。
きっと晴れたら足が前へ進まないくらいの展望の山になると思います。

ここも西黒尾根に続いて毎年来てみたい山になりました。
来年は何とか晴れを掴んで青空の中を歩きたいと思います。


3月29日








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セツブンソウ、フクジュソウ

2022-03-18 18:10:40 | 登山
早春に咲くセツブンソウ、フクジュソウが見頃かと思い
なるなるさんを誘って武甲山周辺を歩いてきました。

沢沿いにはハナネコノメは自生していますが、植林の森の中に入り
適当に歩いてみますが、自生している植物はアセビしか目に入りません。
そんな植生に乏しい山奥に、セツブンソウやフクジュソウの群落があります。
今回久しぶりに訪問してみました。

たまには大ドッケやシッコ平の自生地へも行ってみようかと思いますが
シッコ平は地味に遠いし、大ドッケはすっかり有名になっていますので
結局はいつも同じ山域で観察しています。

大ドッケの自生地は30年以上前に、ある山岳会の自費出版本で知りました。
当時大きな書店にはこのような本も置かれていて、丸一日立ち読みして
いました。ネットのない時代の貴重な情報収集でした。
広大な自生地ですので一度は行ってみようと思い出かけてみたことが
ありますが、春の積雪が予想以上に多く残っていたので
諦めて外秩父の里山探索に変更しています。

この季節、山の自生地は春の雪の影響を受けるので、見頃がわかりづらいです。
今でしたら雨と雪の境界線の標高をネットで調べれば分りますが
以前は行ってみたら雪の中に・・・・・という事がありました。










これは10年ほど前にいった時の写真です。
3月の末ですが、南岸低気圧が思っていた以上に寒気を引っ張ってきたので
山全体が雪化粧していました。
せっかく来たので、雪山登山に来たと思い自生地に寄ってみたら
思いもよらない雪の中の花景色がみられました。

今年は寒い冬でしたが、幸いここのところ暖かい日が続いていて
しばらく積雪も無かったので、雪が残っている心配もなく
そろそろ咲いていると思われます。
















春の日射しを受けて落葉や岩の隙間から
セツブンソウの花が咲いていました。
すでに咲き終わった株も見られました。











セツブンソウの花は落葉の絨毯の中にまぎれてしまうので
探す時は葉を見つけるようにします。










このように密生している場所は久しぶりに見ました。
ここは以前よりも花数が増えています。
丸っこい一年目の幼葉も点々といます。









花の自生地を久しぶりに訪問して
以前よりも花が増えていたことは滅多にないです。
どこを訪ねても食害が原因で花が激減していますが、セツブンソウは鹿が嫌う植物だと
いうことなのでしょう。

自生地は点在しているので、好きな景色を求めて移動します。















やっと撮影に良さそうな木陰の自生地を見つけました。
















フクジュソウの自生地へ・・・・















陽射しが入ると花は開きはじめます。






















セツブンソウも点在していて
寄り添うように咲いています。
















何度か大雨の影響で荒れたりしましたが
地中深く根を張るのか翌年は土砂の隙間から花芽を出してきます。
セツブンソウと同じく食害には縁がないので、このまま
いつまでも咲き続けてくれそうです。










淡い緑の葉が展開すると、ツヤのある黄色い花とのバランスが
とても良いですね。


他の植物では、ハシりドコロを見かけるくらいですが
カヤランは多く見かけました。ここも着生ランと鹿が好まない植物のみ
という感じです。









このカヤランの塊には花芽が凄くイッパイ付いているので
花が咲いたら豪華な花景色になります。

カヤランは花咲いたら一度は見てみたいな~という風景にはよく出会いますが
肝心の花が咲いた時期に訪れたことはほとんどありません。
けど、ここはいつか訪れてみたい場所です。



・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・



先ほど自宅近くのソメイヨシノが少し開花していました。
そろそろ雪山も終わりかもしれません。

桜が満開になる頃、毎年タイヤも夏タイヤに履き替えますが
何とかもう一度、最後に雪山を歩くことができれば・・・と思っています。




3月16日






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谷川岳 ~ 今年も西黒尾根へ その2

2022-03-11 18:03:11 | 登山

・・・・前回の続きになります。








天神尾根と合流しました。

思っていたとうり新潟県側は雲海が広がっていました。













一ノ倉岳~茂倉岳











トマの耳到着。









凄い所にシュプールがあります。









思っていたより人が少ない感じ、もう帰られたのかな・・・・

居られる条件なら、できる限り長い時間ウロウロしていたいタイプですが
登頂したらサッサと下山される方も多いです。


久しぶりにオキへも行ってみます。












あっという間に雲が上がってしまい、途中でホワイトアウト・・・









そのうちに回復すると思いますが戻ることにします。

雪庇のある尾根でのホワイトアウトは怖いです。
この場所は踏み跡がよくわかるので心配ないですが
何も分らない場合

・・・・・しばらくヤッケなどの赤やオレンジを見続けて
目を離すと、一瞬ですが雪庇と空の境界線が見えます。
あとカメラの液晶画面でも何となく境目が見えます・・・・・

13時を過ぎたので、帰ることにします。
登山計画書には西黒尾根ピストンと書きましたが
今日、帰りのことも考えて振り返りながら登っていましたが
どうも安定しない深い積雪で嫌な感じでした。

今日、東尾根を予定していて西黒尾根に変更された方に会ったので
帰りを聞いてみたら、今日の西黒尾根を下りるのはリスクが高いので
天神尾根で帰る予定だという事・・・・・・・・・・私もそうします。











一瞬でしたが雲が切れて主稜の稜線が見えました。










雪庇のある尾根でのホワイトアウトは怖いですが
だだっ広く、アチコチに踏み跡がある天神尾根のような下りも要注意です。
適当に下っていたら少し違う方向へ行ってしまいそうになりました。
GPSを取り出して見れば良いのですが、時々ガスが切れた時に方角を確認します。
人影が見えているから大丈夫ですね。









晴れのエリアへ下りて来ました・・・・後ろを振り返って。




















雲があふれてきました。滝雲というやつです。











まだ遅い時間ではないですが、振り返っても人がいませんね。









リッジを境にスキーエリアと登山エリアに分かれています。









こんな景色、今まで見た事がなかったような・・・・

今年の大雪、西黒尾根よりも広い天神尾根の方が
より景色に影響していると思います。










ウン? 何の穴なのか最初は理解できなかった。










だいぶ下に避難小屋があります。

穴はまだ入り口に到達していません。








避難小屋の感じから、ブナなどの樹々も幹は半分以上は雪の中かな・・・・
枝が手で触れます。
この夏は猛暑の予報ですが、水不足はないかもしれません。









いつもの田尻尾根分岐でしばし、見納め景色。
西日が陰影をつくり良い景色です。















ロープウェイで無事に下山しました。

ここ3回ほど房総の散策程度でしたので、最後の登りで足がツリそうになりました。
アイゼンを効かして登る冬山と違い、トレースがあるとはいえ、深い雪からの一歩一歩
はボディブローのように体力を消耗していきました。


3月8日



・-・-・-・-・-・-・-・-・-





帰り道ですが、この先 山側の急斜面に降り積もった
雪のブロックが気温が上がると落ちてきそうで要注意です。

昨年はもう雪がなく、車を止めてフキノトウを摘みながら帰りました。









久しぶりに温泉センター諏訪の湯に寄りました。

後からロープウェイで一緒だった方も来ていました。




昭和の雰囲気100%です 値段も・・・











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谷川岳 ~ 今年も西黒尾根へ

2022-03-11 14:40:32 | 登山
上越方面の天気予報が好転してきたので最後のチャンスだと思い
久しぶりに夜中に起きて谷川岳へと車を走らせました。
昨年初めて登り、素晴らしい景色に出会えたので、毎年行きたい
コースの一つになりました。昨年は3月9日でしたので、ほぼ同じ
時期になります。

一昨日は荒れた天気、昨日も風雪が強くロープウェイは10時過ぎからの営業でした。
当然トレースなんかあるわけないです。

無理そうなら途中で引き返してロープウェイで天神尾根から行こうかなと
色々あれこれ思い悩んでいましたが、毎週レポを見ていると、晴れた日には必ず
エキスパートな登山者が入山しており、何とかトレースを使わせてもらえるかも・・・

・・・・登れるかどうかは、ほとんど他力本願です。







土合の駅の様子 路肩の雪はバスの屋根より高い所もあり、気温は-9度。
カリカリに凍結した道を慎重に運転していると、スノーシェッドの所で
ザックにワカンを付けて単独で歩いている女性とすれ違いました。

・・・・・彼女はこれから一人で白毛門方面へ行くのか・・

自分の甘い考えに反省して、トレースがなくても行ける所まで頑張ろう
という気持ちに切り替えました。



・・・・・6時過ぎにベースプラザに到着してみると......
すでに駐車している車も数台、もう準備を整えて出発する
登山者、ボーダーの方もいました。


そういえば・・・・・・昨年は緊急事態宣言中だった。 ( _ _)
ロープウェイは運休、ベースプラザも閉鎖していて人影もなく
晴れる予報の天気はどんより曇り、とても不安な気持ちでの出発でした。


先行者がいらっしゃるので、正直ホッと安心して
車内で少し横になり、ゆっくり準備して出発します。







車道は凍結しているので、チェーンスパイクをつけて行きます。







軒下のツララが平べったく、少し押されるように弓型になっているのは
風が常に吹いていて押されながら凍っていったからかな・・・・・










東の空が明るくなってきました。
あらかじめ用意していた登山届を登山指導センターのポストに入れて
裏手の登山道を登っていきます・・・・・AM7時














朝日が照らします。尾根に乗っかると樹々の間から
白毛門~笠ヶ岳が見えてきました。もう天気の心配もなくなりました。
この冬初めての谷川岳、出かける前までは例年にない大雪ですので
何だかんだ心配事が多かったけど、夜中に起きて出かけるフットワークは
まだ持っていて良かった・・・・・










尾根の左側には雪庇が出ています。
肩の力も抜けて、ノンビリと風紋を眺めながら高度を上げていきます。
美しい風紋は前日に風が吹き抜けて荒れた天気のご褒美です。















先行者の深い踏み跡をたどって行きます。















チェーンスパイクからアイゼンに履き替えて
ピッケルを出して脇に差しておきます。
今日はクライムダウンしたりコブを乗り越える時以外はストックの方が良さそうです。
















上越国境の山々、奥の県境あたりの稜線から先は雲海だろうか・・・・
















青空に張り出した雪庇との境界を
進んでいくのが西黒尾根の醍醐味です。














人の歩いたトレースだけでなく、小動物の歩いたトレースも見えます。
軽いので雪庇ギリギリまで行ってから戻っているようです。
もう一つ、雪庇の先で消えているトレースが・・・・・
カモシカでしょうか・・・・そこから降りたようにも見えます。
ギリギリを通過していったのかもしれません。






























先行者が2名、後ろの方はボードを背負っています。










後続の方はワンコと一緒です。










昨年は雪が締まっていて、ここからの登りが核心部でした。
アイゼンの前爪で蹴り込んで慎重に登りましたが、帰りの下りは少し緊張しました。






昨年見えたいた岩は雪で覆われてしまっています。見える岩は1つだけですね。
深い足跡を外さないように登って行けば安心です。雪片を落す心配もないです。










傾斜はこれくらい。
これから暖かくなると少し不気味な傾斜です。











帰りはどうしたもんだか・・・・・










ザンゲ岩~山頂が見えてきました。


ここのトラバース、最初に通過した人は、慎重にシッカリ踏み込んで
行かれたと思います。









昨年は雪も締っていたからか、もう少し上の方
雪庇に近い所を通っていました。
上を行けば雪庇が・・・下ですと傾斜が強くなる・・・・・
今回のトレースを付けた方は経験豊富な登山者だったと思います。




空へと続いていく階段・・ではなくステップ。










奥に白く輝いている山々は越後三山かな・・・・











傾斜も緩くなってきました。










トマ、オキの山頂に人が見えます。

ここからだと雪庇の上にいるようにも見えます。













最後の登り、傾斜は緩いけど踏み跡は膝上まであり
一歩一歩、足を持ち上げるのが辛い。

ワカンをもってきているので、ここからはワカンに履き替えて好きに歩くのも
楽しいかなと・・・・・後で思いましたが、その時はもう楽しむ体力がなかった。





爼倉が見えてきました。

西黒尾根もゴールが近いです。






天神尾根と合流すると人も賑わうと思うので、小さな岩に腰を下ろして
持ってきたサンドイッチでお昼にしました。
ここまで5時間少々、昨年より30分以上掛かりました。


・・・・・・・・・・・つづく。











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