上越の天気も良さそうでしたので、以前から気になっていた
新潟県湯沢町の日白山(にっぱくさん)へ行ってきました。
位置的には苗場スキー場の手前、田代スキー場の反対側で
二居(ふたい)の集落から歩きます。
車は現在休業中の宿場の湯の駐車場に止めさせてもらいました。
集落の中、旧三国街道を歩いて登山口へ・・・・
墓石がまだ雪で隠れていて雪国の集落を歩いている感じがします。
別荘地を抜けていく八ヶ岳と違い、昔の旧街道を通って静かな雪国の集落を
歩いていくアプローチは心和みます。初めて来た場所ですので
知らない土地を旅しているような気分です。
AM7時、ここから登山道になりました。 朝の気温は-1度。
除雪された道から、どっさり積った雪の上に這い上がって踏み跡をたどります。
ウサギの糞が2つ。
東屋の右手の斜面へ取り付いて尾根へ上がっていきます。
このあたりが二居峠だと思います。
雪が融けると、このあたりは藪になるようです。
尾根に出ました。
尾根の右手に張り出した雪庇の脇を登っていきます。
天気は曇り、当てにならないテンクラの予報と違い
YamaYama GPVの精度は高い。
予報どうり上空の雲はなかなか取れそうにない感じがします。
風が強いのは想定外で時々フードを被っていくことになりました。
雪庇が崩落しはじめている所もあるので、近寄り過ぎないように・・・・・
振り返って・・・・
左手の林の中は雪が解けている箇所もあり
イワウチワの群落が点々とありました。
雪が融けるとカタクリやキクザキイチゲも咲くのかな・・・・・・
適度に締まった雪でしたのでツボ足で来ましたが
途中の鉄塔でアイゼンを履きました。
この時期の上越の山は装備、服装で迷いますが、今日の天候でしたら
ほぼ冬山使用で来て正解でした。風の影響で体感はかなり寒いです。
靴もとりあえず冬靴を履いてきましたが、靴底が固く防水が
シッカリ効いている登山靴なら大丈夫かと思います。
右手に平標山、後ろに苗場山を眺め、最初のピーク
東谷山(ヒガシヤサン)に到着。これから向かう日白山が見えました。
初めて見る新潟県側からの眺め、山座同定ができません。
これは朝日岳方面を見ていると思います。
一度下って日白山へと向かいます。
このあたりから風を受けなくなりました。
11時過ぎ、日白山到着。
先に到着した高崎から来た方がダルマを2つ
作っていかれました。
このためにダルマ弁当の入れ物を持ってきたそうです。
奥に見えるのはタカマタギ方面です。
天気が良ければ行ってみよかと思っていましたが、今回は止めました。
初めて来たという単独の彼女は足どりも軽く
先に平漂山方面へ行ってしまった。
私も平漂山は無理ですが景色を眺めながら
次のピークまで行ってみます。
万太郎山方面だと思います。
三角形のピークは飯士山ですね。
モノトーンの景色ですが、幾重もの山々に囲まれていて
見飽きることがありません。
風もなくなり、穏やかな感じになってきたので
しばらく眺めていました。
青空の広がる快晴の天気でしたら、また別格の印象だったでしょう。
帰りは日白山との鞍部で尾根から離れて下りていきますが
もしトレースがなくて不安な感じがしたらピストンにしようと思っていましたが
先行する二人が先に下って行かれたので、安心して下りて行けました。
思っていたより急傾斜を一気に下っていきました。
雪が緩んできて踏み抜きそうなので途中から
持ってきたワカンを履いていきます。
林道に合流すると集落は近いです。
ここから除雪されていました。
路肩の雪は深く、早春に咲く花は例年よりも遅れそうです。
14時30分、駐車場に戻ってきました。
上越の雪山は谷川岳だけでしたが、やっと次の山へと行くことができました。
登山者は私を入れて6名、青空が望めない一日でしたがモノトーンの景色を
眺めながら歩くことができました。
きっと晴れたら足が前へ進まないくらいの展望の山になると思います。
ここも西黒尾根に続いて毎年来てみたい山になりました。
来年は何とか晴れを掴んで青空の中を歩きたいと思います。
3月29日