コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

早春の丹沢 ~ ウスギオウレン・・・

2024-02-28 06:22:33 | 日記
青空が広がる良い天気ですが、等圧線の間隔が短く
前日から強風が吹き荒れているので、あまり風の影響を受けない渓谷を歩いてきました。








今年初の丹沢。今日は奥まった所まで行ってみます。

側溝の水の流も清らかで・・・







水溜りにはカエルの卵。

水の滴る法面でジッと耳を澄ませていると、流れの音に混じって
カエルの低い鳴き声が聞こえてきました。








オニシバリの花が咲き、ミツマタも咲き初めています。











以前この時期に咲くウスギオウレンを探してみましたが
見つけることができませんでした。
今日は沢沿いを中心に花を探しながら探索してみます。

奥深いマイナーな枝沢でも入り込んでみると、危なっかしい場所には
必ずトラロープが下がっている・・・・・・・丹沢アルアル。







沢沿いではネコノメソウの仲間が咲き初めていました。











同じような場所にはベニシュスランもいっぱい住んでいます。
房総でも同じような感じですが、丹沢で見るベニシュスランの開花率は高いです。
自生の数も多いのですが、果実のガラを幾つも見かけました。












尾根を越えて反対側の渓谷へ。







ここでルートミスをしてウロウロ・・・・

スマホにいれたジオグラフィカの測位は渓谷や複雑な地形ではアバウトなので
ガーミンのGPSを取り出し確認。

森の中でも風が吹き抜けて、今日も花粉の飛散量は多そう・・・・
手入れされた杉林の林床では間伐されて落ちた枝葉にカヤランが付いています。
小さな株にも花芽があるので、絡まっている着生根を丁寧に剥がして
一部は苔むした樹に付けてきました。
今年だけでも花が咲いてくれればいいのですが・・・・







見渡すと苔の付いた樹にも多くいました。







丹沢で見かける蘭科の植物では、ベニシュスランとカヤランが圧倒的に多いです。
理由は簡単で食害を受けないからです。

探していたウスギオウレンには、なかなか出会えませんでしたが
お昼過ぎて、そろそろ帰ろうかと思い始めた頃にやっと見つけました。










・・・ もう花が終わっている・・・・(-_-;)








今年は開花が早かったようで・・・葉っぱを見るととても繊細ですね。
ウスギオウレンは5月の八ヶ岳の森で多く見かけました。
谷川岳の稜線でも雪が残る6月に見ています。丹沢では2月なのですね。

まだ寒い季節に花が咲いた景色を見たいので、また来年に見にきます。
株は多く自生していたので、更に上流も探索しようと思いましたが
堰堤を越えることが難しく、次は短いザイルとバイルも持参して
探してみたいです。

久しぶりに気の向くまま花を探しながら歩きましたが
春を感じながら植物観察を兼ねて歩くのは時間も忘れて楽しかった・・・・
もうそんな季節になりました。


2月27日





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雲海の景信山

2024-02-21 14:04:26 | 日記
前日は標高の高い山も雨で今日は初夏のような気温だそうで・・・・
今日晴れそうな奥多摩の石尾根は、雪が解けてグズグズ状態かと思いパス。
気温が高く雨で濡れた房総丘陵は行く気がしないので、今日もお馴染みの奥高尾へ。

早朝の都心、外へ出ると湿度が高くて2月なのに梅雨時のような空気感です。
これなら高尾周辺ならTシャツでも良さそうなので服装を入れ替えて出発。
小仏峠下の駐車場に6時到着、少し薄明るくなってから出発します。







東の空は朝焼けが見られます。明日は雨ですね。
ん、、、、地表あたりに雲が・・・もしかして雲海か・・・
足早に景信山まで登ってみることに。

途中で東の空を見ると・・・間違いなく雲海が広がっているのが見えます。
急いだら暖かいので、汗汗で景信山に到着しました。























こんな景色が見られるなら、前回のように夜明け前から
来ていれば良かったな・・・
嘘のように暖かく快適なので、薄着でしばらく景色を見ていました。












北の方向は青空が広がっています。






まだ朝早いので太陽が低く、上空の雲に隠れるとしっとりした風景になります。
奥秩父あたりの奥深い山々にきているような・・・・
雲海の向こう側の山々は高尾山とは思えないです。



















反対側の富士山方面。











雲のおかげで丹沢山塊も南アルプス南部の山々のような
堂々とした山容に見えます。









本来ならダウンジャケットを着ても寒いので、動きながら
撮影している季節ですが、シャツ1枚でも寒くなく1時間位山頂にいました。

この後はいつもどうり陣馬山へ向けて縦走です。
木漏れ日を受けて歩いていると、今日は新緑の頃の山歩きと同じくらいの感じです。
ただ雨上がりの晴れ間で、花粉の飛散はピークに近いです。









戻ってきて車の窓を見たら、ちょうど真上に杉の樹があったせいか
花粉が降り注いていました。すき間は黄色く積っていました。










一日限定で季節を飛び越えて初夏のような山歩きができました。
とても暖かくなったせいか、お昼くらいになると人も多くなり
年配者のグループも多く来ていました。里も梅が満開で季節の歩みは早そうです。


2月20日






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赤岳 ~ 絶好のコンディションでした。

2024-02-01 13:41:12 | 日記
どの天気予報サイトを見ても間違いなく明日は快晴・・・・
こんな日を逃がしたら次はないだろうと思い赤岳へ行ってきました。

美濃戸の駐車場に6時30分到着。





週末は車でいっぱいだったそうですが、今日は10台くらい。
前日のレポで四駆スタッドレスで問題なく走行できたとあったので
チェーンは付けないで、ゆっくり行きました。
凍結した悪路ですので、不安ならチェーンは装着した方が良いと思います。
駐車場の3台はチェーンを付けていました。

気温-11度、 7時10分出発。  南沢から行きます。






ほぼ雪道でしたが、少ない積雪が踏み固められていて
沢沿いはコチコチの凍結路になっていました。
スタートからチェーンスパイクを付けてきます。
締った雪道が続くので、スパイクの刃がキユッ、キユッと鳴って
小気味よく歩けました。







横岳が見えてきました。
このあたりから雪山らしく積雪も増えてきました。














行者小屋には9時45分到着。







ずっと踏み固められた圧雪でしたので、約2時間半で到着しました。
冬は何度も通った道ですが、一番早かった・・・

テントが一張り  ひと気がなくヒッソリと・・・
今年もこの景色に出会えることができました。

雪の抵抗がなくフラットな道をスタスタ歩けたので、疲れることもなかったです。
これなら文三郎尾根を余裕で登れそうな感じがしたので、ゆっくり景色を眺め
コンビニで買ったサンドイッチを食べながら準備をして出発。

分岐は左、北陵方面にもトレースがあります。






急傾斜な文三郎尾根も踏み固められていて、アイゼンを
気持ちよく効かせながら高度を稼げます。











2週間前の天狗岳の時より空に透明感があります。
まさに八ヶ岳ブルー。

風もないし、今日の雪のコンディションなら快適に登れそうな・・・・
ほとんど寝ないで来たけれど、躊躇せずに来た自分に感謝です。
この一時を十分楽しませてもらいます。























陽射しを受けるので上着が邪魔になってきた・・・もう汗・汗・・

冷たい夏っちゃんを持ってきて正解でした。















阿弥陀岳はカッコイイ~  もうすぐ分岐








分岐に到着。反対側の権現岳が見えた・・・






キレットを挟んで見る姿は険しそうです。
ここから核心部の岩場、ストックからピッケルに持ち替えます。













核心部を登る登山者。

文三郎尾根では彼と2人だけでした。








オォー・・・富士山!

丹沢や奥多摩とは高度感が違うな~











もうすぐ山頂。








到着。









後から到着した方に撮ってもらいました。








二人で話をしたり、パンを食べたり・・・・
先に下山されたので1人で景色を見ていました。

寒いので写真を撮ったらすぐに下山・・・・というシチュエーションではないので
ただ景色をボーッと眺めているだけの時間が過ぎていきます。
風もないので、本当に静かな山頂でした。











帰りも眺めの良い文三郎尾根で、中岳へも寄ってみようかとも思いましたが
核心部の岩場で振り返って見た時、帰りに通過するとしたら更に緊張感をもって
降りないと・・・・やっぱり気楽に帰りたいので地蔵尾根から帰ることにしました。



























帰りは赤岳鉱泉~北沢経由で。




















いつもなら帰りはパウダースノーを駆け下りて来るのですが
固く締ったトレースが続いているので、スパイクの刃を効かせて一歩一歩。
登りが楽だった分、帰りはいつもより疲れました。

今日はどこへも寄らないで、そのままの余韻で帰路につきました。
八ヶ岳の帰り、夕暮れから宵闇の中を車で帰るのも楽しみの一つです。






1月30日


コメント (2)
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