休みの日、やっと天気が良さそうでしたので
2年ぶりに、八ヶ岳の権現岳にいってきました。
毎回、美濃戸口からのアプローチでしたので
たまには、どこか違う場所にと思っていました。
天女山の駐車場までは、冬季閉鎖されていますので
手前の天女山入り口の路肩に車を置いて出発します。
5時過ぎには着きましたが
すでに1台、車がとまっていました。
私は、天女山の先にある 天の河原で日の出を見ようと
思っていましたので、逆算して、6時にスタートします。
しばらくは、緩い傾斜の広い尾根道を進みます。
スノーシューやスキーの通った跡もあり、登山以外の人も
楽しんでいるようです。
先週の大雪で、このあたりも踏み跡を外すと、膝上まで潜って
しまうので、ふみ跡を外さないように登っていきます。
美濃戸からのアプローチで見られる、霧氷や樹氷は見られませんが
南沢ルートと違い、陽射しの通る明るい気持ちの良い尾根道です。
見晴らしの良い場所から、これから向かう
権現岳が、白く輝いていました。
まず、一番左の前三ッ頭、その右の三ッ頭、権現岳の順番で縦走します。
前三ッ頭へ向かって登って行くと
だんだん傾斜が増して、雪の量も増えていきました。
どこでアイゼンを着けようか迷いました。
雪が絞まっていれば、すぐに着けるのですが、まだ柔らかい雪でしたので
がんばって、ツボ足で前三ッ頭か三ッ頭まで行くことにしました。
急傾斜でずり落ちたりしますが、いつも圧雪された雪道ばかり歩いて
いたので、なんだか新鮮な感じです。道を外して、膝までラッセル
してみたり・・・・・これが、だんだん ボディブローのように
後から効いてきて、徐々に体力を奪っていきます・・・・(--;
だいぶ登ってきました。
前三ッ頭まで、もう少しです。
今日のコースは緊張感を持って登るルートではないですので
最初から、遊び半分で楽しめれば良い感じでしたが
この樹林帯、後半は急登ですので、途中でアイゼンを着けた方が
登るのに楽なような気がします。
風が当たらない所で休憩して、遅い朝食。
この先、三ッ頭までは、樹林帯ですが、深い雪中ですと
アイゼンが着けづらいので、ここで着けました。
トレースというより、踏み跡ていどの雪道を三ッ頭へ出発。
踏み跡を外すと、膝上まで潜るので、足跡を外さないように
行きます。
約1時間で、三ッ頭に到着、いつ見ても、素晴らしい展望です。
しかし、ここは午後、西日になり、山に影ができた時の方が
撮影には、向いています。
また、帰りに、ゆっくり撮影します・・・・コンデジですが・・・
このあたりは、クラストしていて、ようやくアイゼンが有効ですが
権現岳へは、いったん樹林帯に下り、登り返します。
三ッ頭から権現岳までは、1時間位です。
一箇所だけ、頂上直下の岩場の下をトラバースする箇所があり
ここだけは、唯一 注意して通過します。
写真は、帰りに、上から見た感じですが、何とか人、一人通過できる
トレースがあります。
何もなく、切れ落ちていれば、きっとピッケルを出した
と思いますが、下には、ダケカンバがあり、高度感がないので
それほど緊張はしません。
今日はピッケルを使いませんでしたが、ここがクラストして
緊張する時は、使った方が安心でしょうね。
左に阿弥陀岳、右に赤岳
今日、私より先に出発したはずの先行者に、まだ会っていません。
キレット方面に、赤岳に向かって、単独行の足跡が点々と続いています。
凄いな~ 今日は、できたらギボシまで行きたかったのですが
すぐ隣のギボシまで行く気力すら、私には、もう残っていません。
ギボシの右には、乗鞍岳
直下には、権現小屋があります。
風があり、寒いわりには、長い間、山頂周辺にいました。
静寂で、澄んだ景色が素晴らしく、なかなか帰るのが、もったいない
感じだったからだと思います。
もうすぐ、2時になります。
私の八ヶ岳帰還の時間になりますので、冨士山を見ながらもどります。
朝日を眺めた、天の河原に下りてきました。
ここまで下りれば、あと30分位です。
帰り、今度は、夕日の時
いいタイミング (^^
このルート、ずっと富士山を眺められる貴重なコースですね
ここあたりからですと、左右、対称のシルエットです。
先週に登られた方は、大雪で、撤退したり大変だったらしいですが
ようやく、トレースもでき、気楽に楽しめる感じですね。
天気が良いと、陽射しを浴びますので、汗もかき
思った以上に、飲み物が必要となります。
日焼け止めも、必要です。
2年前も今回も、ピッケルは使用しませんでしたが
状況によっては、必要な時もあると思いますので
もって行った方が、良いと思います。
1月29日