コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

雨のため渓谷散策に変更・・・

2016-10-26 14:26:41 | 登山


2~3日前までは秋晴れの予報でしたので、丹沢か奥多摩周辺の稜線を歩く
予定でしたが、前日になると午後から雨の予報に変わってしまいました。

小雨程度なら周辺の散策に切り替えても良いと思い予定どうり
早朝に家を出ましたが、7時に到着してみると、もう何時雨が落ちてきても
いいような曇り空。

色づき始めた尾根を縦走するのが楽しみでしたが、稜線の天気は期待できそうにもないので
周辺の渓谷を散策することにしました。

ヒンヤリとした渓谷を沢音聞きながら歩くのもいいかな・・・・


林道を歩いて行くと、ノコンギク、リュウノウギクが咲いています。

このあたりでは野菊の花もそろそろ終わりですね。















周辺はまだ紅葉には早く、赤い葉はテイカカヅラくらいです。













少し薄暗い渓谷へと下りていきます。

沢沿いは花が少なく、ツリフネソウは終わりヤクシソウ、キッコウハグマの花
を所々見かけるくらいですが、歩きながら寄り道して植物観察するには
丁度良い気温です。

久しぶりに大汗かかないで散策することができます。




















足元に気を付けながら奥深く進んで行くと、湿り気のある法面には
ダイモンジソウが点々と咲いているのが見えてきました。
近づいて見てみると・・・・・











ダイモンジソウではなくジンジソウでした。
この渓谷にはダイモンジソウはなく、見かけるのはジンジソウばかりでした。

















渓谷沿いに歩くのが難しくなったので、途中から巻道~尾根に続く急な斜面を
転げ落ちないように登っていると、葉っぱを叩く雨音がしてきました。
少し明るくなったりしたので大丈夫かなと思いましたが予報どうりでしたね。
ここで引き返すことにします。小雨なので森の中では濡れることもなく
ゆっくり森を観察しながら帰ることにします。

渓谷沿いは空中湿度が高く、樹々はコケやシダが多く着生していて
着生ランがいても良さそうな雰囲気です。















行きでも時々立ち止まりながら樹の上を眺めてみましたが
歩くのを優先していたので、よく見えてきませんでした。
帰りは時間もあるので双眼鏡を出してじっくりと探してみることにします。
ただこの山域では着生ランはあまり期待できないかも・・・・と思っていました。

しかし最初はシダやコケしか見えなかったのですが、よく見まわしていくと
カヤランが隠れているのわかりました。












ここにもいました。
ノキシノブの左にいるのはカヤランですね。












慣れてくると何株もいる所や目線に近い所も見えてきました。


















すぐ近くの樹にもカヤランがいそうでしたので双眼鏡で眺めていたら
カヤランの上にヨウラクランが着生していました。














この山域にもヨウラクランがいるんだ・・・・しかも房総で見るような
立派な大株です。 もしかして、誰かが付けたのかな? なんて思いましたが
雰囲気は自生の感じです。


もう少し広範囲を探索すると、他の種類なども見つかるかもしれないと思いましたが
雨が降ったり止んだり・・・・・中途半端ですが今日はこれで終わりにしました。
最近はどうも小雨でも雨が落ちてくると散策は気がのりません。
ここはヒルもいないと思うので、もう少し歩いても良いのですけど・・・・・

帰りの林道には、エノコログサが綺麗に色づいていました。









10月25日
 











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夏のような秋の房総散策

2016-10-19 18:55:15 | 登山


秋晴れの澄んだ天気でしたら丹沢か奥多摩の縦走を考えていましたが
明け方まで雨が残り、日中は夏日になる予報へと変わってきました。
それなら、まだ秋の花が残る富士周辺でも・・・・と思いましたが
この時期に歩いていない房総へと予定を変更しました。

・・・・途中で、ちょっと行先を間違ったかな・・・と後悔もしましたが
汗をかきかき2ヵ所ほど歩いてきました。









ついさっきまで小雨が降っていた感じの森です。

今日の行先、選択ミスかなと思った一つ目は湿度100%の森、車を降りた時は
感じませんでしたが歩いていると直ぐに汗だくになりました。
それともう一つは、この時期の照葉の森は花か少ないこと。
やはり、秋は高原散策がよろしいかと・・・・・

もう来てしまってからではしょうがないです。
少ないですが見た花を少しだけ紹介します。












これはキヨスミギクかな・・・・

花が全くないわけではなく、キッコウハグマが所々咲き
コウヤボウキも適当に咲いています。









オケラも咲くのですね・・・・想定外の花でした。



少ないのですがリンドウやセンブリも見られます。
花はまだこれからという感じですね。










スハマソウの葉も見られるようになってきました。











ジミ系の花が多い中、ホトトギスは丁度見頃で法面から垂れ下がる風景が
良い感じです。






















林の奥を覗いてみると、エビネの葉を見つけました。
台風で落ちて来た枝や土石で随分と痛めつけられた株が多くありました。










稜線の視界が開けた場所で一休み。










青空も見えて天気も回復してきました。
雲をみると何となく秋だな~という感じですが、今日は暑いです。
前回の富士山は肌寒いくらいで良かったけれど、また夏に逆戻りです。
仕事の疲れもあってか、もう何だか少しバテ気味になり一山越えた所で
多少は涼しそうな沢沿いへ・・・・ 


途中で周辺の樹がマメヅタに覆われている場所に出会いました。











久しぶりに双眼鏡を出して見渡してみますが、どうもマメヅタばかりのようです。




湿り気のある苔が美しい法面を見ながら歩いていると
ベニシュスランがいました。










目線を落として周辺をよく見てみると、点々と群落が見つかりました。







ダイモンジソウも多く見ますが花はまだこれからのようです。




このあたりはナツエビネの株も多く
花茎は伸びた形跡がありますが、花は咲いたのかな・・・・・


今年は花を見ることができませんでした。










沢沿いも蒸し暑いです・・・・・ やっぱり丹沢の稜線の方が風が涼しくて
気持ち良かったのでは ・・・・・
などと考えていたら気分的にも疲れてきてしまったので、そろそろ引き上げることにします。

もう夏のような暑さは今日が最後だろうと思ったのは3週間前。
今年はラニーニャ現象で寒い冬という予報ですが、どうもまだ信じられません。




10月18日












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富士山 ~ とても静かでした

2016-10-12 17:49:47 | 登山


やっと秋の空気に入れ替わりましたね。都心の朝もヒンヤリしてきました。
花探索に一区切りを付けて今日は富士山へ!

以前は7~8合目でご来光を見ようと夜中に起きて出かけていましたが
最近はゆっくりスタートして山頂でノンビリ時間を潰してから夕日を眺めながら下る
のが気に入っています。

7時30分に五合目駐車場に着き準備をしていると佐々木さんが先に出発
していきます。 もう1400回を超えたそうです。
私も少し遅れて8時前にスタート。



















空の青さ、雲海、雲の移り変わり・・・・富士山ならではですかね

































この女性、一人でベトナムから来たそうです。
景色に感動していましたが、本気で山頂を目指しているようです。
私が見てもチョット無理だろうな~という感じでしたが
やっぱり七合目で帰っていかれました。











彼はビーグル犬と一緒です。
火山礫は尖っていますので肉球が大丈夫かなと心配しましたが
無事に行ってこられたようです。低重心なのが負担軽減になったのかな・・・・

私はと言うと、しばらく探索ばかりで登山道を山頂へと目指すのも久しぶりなので
ゆっくり自分のペースを思い出しながら富士山に鍛えてもらうつもりです。











青から濃紺の空。














九合目あたりから雲が多くなってきました。













途中で軽く食事をして写真を撮りながら、PM1時に到着。
息が上がらないように自分のペースで行くと私の場合5時間位はかかります。

今日は前後に人もいなかったので、とてもノンビリと登れました。










剣ヶ峰到着。











あれ? 誰もいませんね。 貸し切りの山頂でお昼にします。









残念ながら上空は雲が覆って青空が見えなくなってしまいました。

山頂周辺は10m前後の風があり、これが体温を奪っていくので冬用のヤッケに変えます。
登っている間は、シャツにユニクロのポケッタブルパーカーで十分でした。
この時期は風があるかないかで服装が変わりますし、六合目と山頂では気温も風も
全然違います。

しばらく山頂でぼーっとしてました。
ほんとうに、一人でいいのかな・・・・そんな感じ。

どうも登ってくる人はいないようです。お鉢周辺にも人影はなし。
・・・・・ということは今日の富士山頂周辺は独り占めですね (^_^)/

こんな静かな富士山は初めてです。

まずは白山岳へでも行ってきます。











剣ヶ峰を振り返る。

南アルプス、八ヶ岳。










北岳~甲斐駒をズーム。













白山岳の左は奥多摩から北の山々かな・・・・











雲海は美しいのですが、どうも視界は今一つですので剣ヶ峰へ引き返しました。
・・・・この標高ですと、わずかな引き返しの登りもシンドイです。

もう一度、火口を眺めて帰ります。

















足に優しいブル道で・・・・











雲が多くなり美しい夕焼けは望めそうにありませんね。













下の雲海と上空の高層雲に挟まれてしまった感じです。












新六合の小屋が見えてきました。周辺は樹々も色づいてきました。










帰りは3時間、5時に戻ってきました。

やはり誰にも会うこともなく、本当に静かな富士山でした。
・・・・・阿蘇山の噴火の影響かな?

天気は今一つでしたが私的には静寂に包まれた贅沢な一日でした。
もし雪が降ったら、もう一度来たいですね。

週末は風もなく穏やかな天気予報になっていますので
登山日和になりそうです。


10月11日








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夕焼け ~ 房総からの帰り道

2016-10-02 17:55:14 | 登山



この日、房総から帰りの運転中に素晴らしい夕焼けを見ることができました。

刻々と変化する美しい空の色を見ながら運転していると、多少嫌なことがあっても
今日一日が、とても良い一日だったと思えてきます。




















東名高速や中央高速ですと、帰りの方角が夕焼けとは逆方向ですので
夕焼けを眺めながら帰ることがきません。
これが房総ですと、フロントガラスがスクリーンのように広がって
素晴らしい夕焼けを見ながら帰ることができます。

夕焼けはドラマだ! そんなキャッチコピーがありましたが、まさにそのとうりですね。

富士山のシルエットも見えてきたので、一度広い路肩に停車して
ゆっくり眺めていました。











以前にもブログに書きましたが、房総からの富士山の眺めは都心からとは
比べ物にならないくらいに素晴らしいです。


丹沢が邪魔をしないので、裾まで美しいシルエットが見えて空に浮かび上がって
いるような感じに見えることが多いです。












宵やみが迫る景色もいいです。

アクアライン走行中の一枚 







・・・・・ 私は前を見たまま片手感覚で撮り慣れていますが
危険を伴う褒められた行為ではありませんので、マネはしないようにしてくださいね。

・・・・プロパイロット、アイサイト3などが搭載されていれる車なら問題はないかと思います。














これから寒くなっていくと空は澄んで夕焼けに遭遇する確率は高くなるので
帰りの景色が楽しみです。



















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