コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

凍り付いた赤岳へ

2016-01-27 20:36:14 | 登山



先週の低気圧は山々に雪を降らせて、八ヶ岳も冬山らしくなったようです。
その後にやってきた最強寒波も明日には去り始めて、等圧線の幅も緩んでくる予報です。
あまり良くなかった長野市の天気予報も晴れに変わってきました。


きっと明日は快晴になるだろう。

相変わらず気温は低いだろうが、風は弱くなるだろう・・・・

今回の寒波で赤岳はきっと真っ白に凍り付いているはず・・・・

滅多にないチャンスが巡って来たと思う。

ザックを探索用から冬山用に変えて、道具一式車に詰め込みました。



      





美濃戸口には5時30分に到着しました。

久しぶりの厳冬期登山、中央高速を運転中に色々考えていました・・・・

先週は悪天候でトレースがほとんどなかったらしい・・・
今日も入山者は少ないだろうな・・・・
高速道路の気温は-15度を表示していました。

鉢巻道路は凍り付いているだろう、7年目のスタッドレスでは不安なので
途中でタイヤチェーンを履こうかな・・・・などといろいろ心配して考えていたら
降りるべき諏訪南インターを通り過ぎてしまいました。
諏訪インターで降りて戻り20分のタイムロス。

情報が多いのもありがたいけど、最後は自分の力量で無理なら撤退するだけ
余計なことはあまり考え過ぎないことにしよう。

準備をして6時出発。

ヘッデンを付けて夜が明けきっていない林道を歩く。
満月に近い月が道を照らして、ヘッデンはいらない感じでしたが
後から車も来るので、しばらく付けていました。

久しぶりに-15度以下の朝、
かなり寒いだろうとジャケットの下に薄手のダウンベストを着て出発しましたが
歩きはじめて体が温まってくると、邪魔になり美濃戸で脱ぎました。
手袋は稜線で使う物を最初からつけて歩いたので平気でしたが
顔が凍りつきそうに痛いです。

しょうがないので、笑ったり怒ったりと顔の筋肉を動かしながら歩いていました。


阿弥陀岳も凍っている。













美濃戸から南沢へ・・・・

森の中は例年並みの積雪になった感じです。
少し後に大きなザックを背負った男性が一人、テント泊なんだろう。
普段は誰もいない山を好んでいますが、今日は何だかホッとします。











凍結した沢の上を歩く所がありました。
今回は最初からチェーンスパイクを付けて歩いています。










一度沢から離れて、再び沢に合流するあたりがとても寒いです。
寒気が溜まるのでしょうか、積雪も増えてきました。















雪に覆われ、凍り付いたコメツガ、シラビソの森は神秘的で美しいです。

少し明るくなってきました。 もうすぐ森を抜け出ます。










横岳が見えてきました。


美しい厳冬期ならではの景色です。




























赤岳から朝日が昇る。










行者小屋に到着。









今年もこの景色を見ることができました。









いつものように軒下でアイゼンを付けて休憩。

今日はテントはゼロです。
先に準備をしていた2人が出発していきます。

ここまでの南沢の歩き、疲れて体調が今一つの時はとても長く感じる時もありますが
今日はとても新鮮で早く到着した感じです。 稜線から雪煙も見えません。 
行けそうです、景色を楽しみに文三郎尾根に向かいます。










































文三郎尾根の急登を登り切りだいぶ高度をかせぎました。

ここから見る中岳はとても高度感があり、堂々とした姿です。










赤岳の岩場、今日は主稜にクライマーはいません。


























中岳分岐に到着。











核心部、岩場は南東側にあるのでまだ雪はついていません。

トラバースはクサリが出ています。




























キレット ~ 先月に登った権現岳、後には南アルプス。

とても高度感がある景色です。













山頂に到着です。

最後の階段も出ていました。 

 全体にクサリも出ていて緊張する所はありませんでした。










後続の男性も到着。
















阿弥陀岳も見下ろします。
諏訪湖もよく見えています。












浅間山や北の山々も良く見えます。









行者小屋を見下ろす。










風は6~7mですが、じっとしていると体温が奪われていきます。

わずかな時間しか留まることができません。


景色はしっかり堪能できたかな・・・・・・きっと帰り、車を運転している頃
じわじわと喜びと達成感にひたれると思います。

寒いので下山します。


















営業している天望荘に立ち寄りたい気持ちを抑えて地蔵尾根を下ります。

日ノ岳には次に行こうと思っています。









秩父方面











地蔵尾根を下る。



























ずっと見えていた北アルプスともお別れです・・・・











下りてきた尾根を振り返って・・・・急傾斜な地蔵尾根
今日みたいなパウダー状態の時は登りですと苦労して疲れますので
最近は下りに使っています。


























行者小屋が見えてきました。











阿弥陀岳に日が沈む。













アイゼンを外して荷造りしなから・・・

しばらく、ボーッとして景色をみていました。













久しぶりで色々心配しながら来ましたが、行ってこられました。






また来ますね・・・・・












1月26日











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今年も房総探索から ・・・・・・ その2

2016-01-22 13:24:19 | 登山



前回の続きです。



手で触ることができる位置にマメヅタランがいないかな・・・・と
別の尾根へと分け入ってみました。

最初は急な斜面をよじ登り、枝を払いながら歩いていたのですが
なぜか途中から道が現れてきました・・・・・不思議・・・
何処まで続いているのか詳しくはわかりませんが、たぶん作業道か何かでしょうね。
しっかり踏み込まれている感じの場所もありますが地図には何も記載されていませんです。
まあ、いいか・・・おかげで歩きやすくなりました。 
しばらくは何もない尾根でしたが、引き返そうか思っていた頃に、マメヅタランを
見つけました。

手は届きませんが、今までで一番近い距離にいます。

ズームなしで、こんな感じ・・・












少し引っ張ってきます。

これくらいなら、300mmの望遠レンズで花の咲いた風景を上手く撮影できそうです。











ムギランと一緒に着生している樹も見つけました。

ここも、もう少し・・・・の距離です。



















ズームしてみるとムギランの果実も見ることができますね。


花は少し無理ですが、これくらいの距離なら撮影が楽しみです。

そういえばマメヅタランの果実って、ネットで検索しても画像がありませんが
どんな果実なんだろうか・・・・














今日も目線にいるマメヅタランは見つかりませんでしたが・・・・

・・・・また、いっぱい拾いました。 ^^)











この樹の下には、小さい破片ですが幾らでも落ちていました。

昨日からの強風で、かなり落ちたのかな・・・・











         





再び湿り気のある良い感じの森に入ってきました。

注意して着生ランがいそうな樹は幾方向からもじっと見つめては
双眼鏡で確認していきます。

手元にある樹の裏側を何気なく覗いてみたら・・・・


カシノキランがいました。! 

・・・・手前の樹に足を掛けて、背伸びすれば、手で触れます・・・・










カシノキランが目線の位置でよく見つけることができるのは、
きっと太陽の陽射しをそれほど欲しがらないからでしょうね。

きっと周辺の樹にも隠れていると思います。

まずは裸眼で、よ~く見回しながら・・・・・・


うん?   ここにいるような感じです。


・・・・・・・わかりますでしょうか?

マメヅタの中に隠れています。













葉っぱではわかりづらいですが、着生根が白く見えるのがヒントになります。




ここにいます。
















よほど注意して見ていないと見落としてしまう株です。

一年間ずっと上ばかり眺めてきた成果でしょうか、
隠れている着生ランを探すことに少し慣れてきました。
ここの森にも、まだ着生している株が見つかると思いますが・・・・

西に傾いた陽射しが斜めに森を照らすような時間になりました。
今日はここで時間切れです。









1月20日













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今年も房総探索から・・・

2016-01-22 04:54:51 | 登山



ようやく仕事や用事などが一段落したので山へ行けそうです。

今日は冬型が強まり寒気も南下しているので高い山は無理そう・・・・

そんな時はやっぱり房総探索が一番楽しい・・・・迷わず夜明け前にアクアラインを通過。
房総の山も今日はそれなりに冷え込んでいますが、一日歩き回るなら汗もかかなくて
丁度良い気候です。 

風は強いのですが天気は快晴。


真冬でも緑が濃い照葉の森です。










途中から沢に下りて探索しながら詰て行く予定でしたが、倒木が酷いので
枝に捕まりながら尾根に戻ってきました。










陽射しが届かない薄暗い沢沿いは、さすがに寒く薄氷もはって歩きづらいですね。
しばらくは日だまりの尾根を歩くことにします。
背中に陽射しを浴びながら歩くと、冷えた体もすぐに温まってきました。
オニシバリの花も咲いて早春の雰囲気です。








イイギリは、まだ真っ赤な果実を付けています。










もう稜線近くまで登ってきましたが再び渓に下りてみました。
もう水も流れていなくて源流に近い感じです、
上を覆っている樹はバリバリノキのようです。










湿った法面にはシュスラン。












ナツエビネも点々と・・・・良い感じの沢です。











倒木帯を横から乗り越えていたらセンリョウがまだ赤い実を付けていました。













苔むした倒木の上にはサツマイナモリがいっぱい着生しています。 花もありますが寒いせいか元気がなさそうです。
この花、房総では何時が見頃なのか今一つわからない感じです。
場所によってかなり時差があるような気がします。










そろそろ源流が近い感じです。   

尾根へと詰て行きます。









急斜面を登り、尾根に出ました。  マンリョウがお出迎え・・・











ここから双眼鏡を取り出して着生ランを探しながら、ノンビリと尾根や周辺の森歩こうと思います。

ヤセ尾根を歩いたり・・・・山腹を巻いたり、ウロウロしてみたり・・・・・・・











時々見かけるこの樹はイヌマキかな・・・・
房総では、まだまだ名前がわからない樹木も多いです。












大きなスダジイの古木に出会いました。

上を見あげてみると、マメヅタランが少し着生しているのがわかります。

























この樹にも着生していますね。








しばらく歩いていくと薄暗い森になってきました。









湿り気もあるので、何か良い感じの森です。

ゆっくりと・・・・立ち止まりながら、いろんな角度から眺めていると・・・

周辺の樹や枝にはマメヅタランがいっぱい着生しているのが見えてきました。










反対側に移動して、引っ張ってきます。










ここにも・・・・・




















上を見上げて緑に覆われている枝は全てマメヅタランがビッシリと着生しています。












所々にはムギランもいますがいづれも手の届かない所ばかりです。
がんばれば登れないことはない樹もあるけれども・・・・・
やっぱり目線の位置で見て触ってみたいですね。

ということで、今度は岩尾根を探して歩いてみました。












痩せた尾根は陽射しも当たり時々景色も良く見得ます。
房総の低山ですが、見えるのは緑の深い森ばかりです。









岩場を覗きこんでみても何も見当たりませんが、陽当たりの良い
岩場に張り付くように成長している樹にもマメヅタランは着生していました。
どちらかといえば、陽射しが多少当たる所の方を好む感じがします。

























この枯れた樹には上から下の方までマメヅタランが着生しているのですが
真下は崖ですので近寄れないです。











なかなか目線の位置に着生している株。見つからないな・・・・

ヤセ尾根を離れて、また違う森へと移動してみます。





・・・・つづく
































































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 スキー  ~  白樺湖周辺 

2016-01-08 04:46:34 | 登山



友人家族と2日間スキーに行ってきました。

1日目は白樺湖2イン1スキー場。










雪があるのはゲレンデと蓼科山の山頂だけですので
駐車場などで転ぶ心配もありません。


私が気になったのは八ヶ岳に雪がないこと・・・

高速道路から見た権現岳などは、先月の初めに私が登った時よりも少ない感じがしました。

2イン1は少々カリカリ状態でしたので、2日目は標高の高い
白樺高原国際スキー場で滑りました。こちらのゲレンデは良好でした。  
降雪機をフル稼働して整備した感じです。









スキー専用のゲレンデですので貸し切りに近い感じでした。

遠くの北アルプスだけは雪があっていいですね。

鹿島槍が白く輝いています。










ゴンドラも稼働していたので乗っている間はザックから暖かい飲物と菓子を食べていたら
お昼になっても、お腹が空かないので一日中滑っていました。
登山とは使う筋肉が少し違うのでしょうね、現在筋肉痛状態です。

時々、指導員の人とゴンドラを乗り合わせた時に色々と話を聞いたりしました。
今季は-10度以下になったのは、まだ2回しかなく人工降雪機をフルに稼働して
良質の雪を作ることがなかなかできなくて苦労しているそうです。
周辺の宿もキャンセルが多く、一度でいいので、しっかり雪が降ってもらいたい感じでした。

確かにゲレンデ以外には雪がないので、雪山にスキーに来ている感覚があまりしません。
テーマパークにスキーをやりに来たような感じもします。
やはり雪景色の中を滑りたいですね。



来週あたりに赤岳へ行こうと思っていましたが、もう少し先になりそうです。 
稜線などを見ると地肌が見えていました。文三郎尾根の階段も雪で埋まっていないでしょうね。
3連休は気温が下がるようですが、積雪は期待できなさそうです。



しばらくは房総探索でも・・・・



1月5~6日















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元日、 林試の森公園散策

2016-01-01 17:02:42 | 登山


今年の正月は家でゆっくりの予定です・・・・・









ゆっくり起きて雑煮を食べてゴロゴロしていましたが
今日、元日の都心はウソのように静かで、空は青空日本晴れ。
家にいるのはもったいない感じがしたので、カメラ一つ持って、近くの林試の森公園へ
散策に行ってみることにしました。












ヤドリギではないですよ。

カラスの巣です。




センダンの樹です。 関東で馴染みがないのですが、公園ではよく見かけます。








鳥がつつくのか、実がイッパイ落ちています。









アメリカガシワの落ち葉










フウとユズリハ。











ハンカチノキ、果実が残っています。









ハクモクレン、開花は早そうです。











大寒の頃に咲く紅梅はクリスマスのころ開花したそうです。

ちらほら咲いている株もありまうが、もうすぐ見頃の株もあります。











カワズザクラはどんな感じかな・・・・

もう、少し咲いていたりして・・・・












さすがに、まだ早い感じですね。


明日からまた3月並みの気温だそうですので、今月末には開花するような気もします。


早春の花の開花時期は、かってないくらい早い開花になるような気がしますね。



1月1日、午後











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