コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

エビネが咲く山

2012-05-30 20:05:36 | インポート





最近、エビネの花に出会う機会は、登山道では、めっきり

少なくなりました。

昨年の5月、高尾山で、クマガイソウを探していたとき

偶然に、一株だけ見つけましたが、登山道沿いでは、一度も

見たことはありません。

しかし、登山道もなく、人も訪れないような静かな山には、きっと

まだ、昔のように咲いている所が、あるのではないかな・・・・

そんなことを思い、今回は、誰も訪れないような山を選んで

探し歩いてみました。












夜中の1時半頃、地震で起こされ、目が覚めてしまい

そのまま、ゆっくり準備をして、登山口の予定の場所には、4時過ぎに

着いてしまう。

しかし、もう薄明るいので、ゆっくり出発します。

最初は、登山道を進み、途中から、わき道へ・・・

寒気が入っているせいか、とてもヒンヤリしていて、ヤブコギ日和ですね

日が昇ると、新緑が美しい!



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落葉樹の森を登って行きます。

オトシブミを、いっぱい見ます


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ヤマツツジの花が見頃で、新緑の森に紅を点々と・・・

ホウノキの花、ヤブデマリ、マルバウツギなどを見ながら

林床を見わたしますが、咲いているのは、小さなギンランが点々と

咲いているくらいです。


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だいぶ登ってきましたが、草花は、少ないな~

食害でしょうか









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エビネは、スギなどの植林帯の下にも多く咲くそうですので

尾根を乗り越え、反対側の植林帯を探してみます。


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それにしても、傾斜が急で、登り降りしながら、花を探すのは

足が吊りそう (-。-;

それでも、めげずに 30分位探したら、やっと見つけました!



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しかし苦労して探し出したのは、この株だけでした。

傾斜が緩くなると、エビネの花の方が、目線の先、視界に入ってきます

それも、なんとイッパイ! (^^



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畑のように、ひしめき合って咲いている所も



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ザックを下ろし、カメラ片手に周辺を散策してみます。 

・・・・こんなに咲いている所に出会えるとは思っていませんでした・・

  ~ 至福の一時です (^^















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ポツンとかわいい一株









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花の色が、濃いタイプ



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白いタイプ



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こんな感じで、ときどき陽射しが差し込む、半日影が

好みのようです。



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周辺だけでも、100株以上は咲いているでしょうか

写真を撮ったりしていたのは、最初だけでした。











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山を降りて、沢に出ました。

この周辺は、めったに人は来ないと思います。

きっと、昔から、咲き続けていたのでしょうね。













Photo_22



また、いつか訪ねてみようと思いますが、それまで、そぉ~と

しておきたいような気持ちです。



5月29日






















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袈裟丸山

2012-05-18 19:12:53 | インポート



相互リンクしている赤城さんが、袈裟丸山へアカヤシオの咲き具合

を視察に出かけられると聞き、私も一緒に同行させてもらいました。

今年の咲き具合はどうかな?

昨年、案内していただいた、霧の郡界尾根は忘れられない

言葉では、言い表せない幻想的な景色でした。










コースは、前袈裟丸山の南西尾根に取り付いて
尾根づたいに前袈裟丸山頂を目指し、~奥袈裟丸山~郡界尾根
という周回コースで行きます。
昨年、薦められたコースで、楽しみです。


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車を止めた所から、少し下りて沢沿いの林道を歩き
途中、適当な所で沢を渡り、尾根に取り付きました。

沢沿いは、新緑が美しい。


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フタバアオイやフモトスミレなどが咲いています。


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これは、ヒトツバエゾスミレですね、何株も見つけますが
花は、ありませんでした。


005







袈裟丸山周辺も鹿がとても多いらしく、いたるところに、フンがあります
この先の草花は、鹿の嫌うものでしかなさそうですね

尾根に、這い上がりました。

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思ったよりも、歩きやすそうな尾根ですね
途中に笹ヤブが少し、後は、前袈裟丸の手前で、急坂の笹ヤブ
があるくらいで、全体的に、迷うようなところは、無い感じです。









尾根を進むと、アカヤシオが、点々と現われてきました。

今日は、風が強く、もうだいぶ散ってしまった木もありますが

まだ芽吹く前の冬枯れの中で、ひときわ目立つ花ですね


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開けたところに出ました。


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撮影中の赤城さんの奥には郡界尾根が


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中腹くらいが、ちょうど花のピークでしょうか

点々と咲いています。


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最後に、笹を掻き分けて前袈裟丸山に着きました。

ヤシオの木は、いっぱいあるみたいですが、花芽が付いている木が

少なく、時期も少し早かったようです。






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風を避けて休憩します。

これから向う、奥袈裟丸山が正面に見えます。

枯れ木の右奥に日光白根山が、白く見えますね

袈裟丸山周辺の沢の影にも、まだ残雪が残っています。











奥袈裟丸山との鞍部には、ユキワリソウが咲くそうですが

今は、まだこんな感じでした。

周辺の岩場、登山道沿いなどに、何株も見つけました。

これからが、楽しみですね。


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笹の登山道をかき分け、奥袈裟丸に到着。

青空が広がり、気持ちがいい!


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山頂を後に、郡界尾根を下ります。

コメツガの森を下った後は、笹で登山道がわかりづらい所が

何箇所かあります。


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昨年も同じでしたので、あまり整備はされていないようですね

足の裏の感覚で進むしかありませんです。

奥多摩や丹沢と同じ感覚で入山すると、郡界尾根は難儀しますよ









中腹あたりからアカヤシオの花が咲いていましたが

今年は、ちょっと寂しいですね

昨年、このあたりは、花がいっぱいで、見とれていた所です。


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青空にアカヤシオの花


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昨年は、花が多かったせいかもしれませんが

ヤシオを見るのは、快晴より、霧が立ちこめ、視界が少し悪い方が

花が、引き立ち幻想的で良かったような・・・

私の感覚ですけど

これから咲く蕾の数も少ない感じですね

シャクナゲなどは、一箇所 咲く所がありましたが

それ以外は、ポツポツ状態です。

シロヤシオは、蕾が、まだできていないようですね

どうやら今年の花は、裏年のようです。










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駐車場に下りてきました。

赤城さんの案内で、ぐるっと周回コース

を取ることができて楽しかったです。 ありがとうございました。



5月16日











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5月の富士山へ ~ 須走口から

2012-05-09 08:09:56 | インポート



今年の5月、連休が明けたら行こうと決めていた冨士山
須走口から、登ってきました。

毎年、秋には何度も登っていますが、春は初めてです。
冬の御殿場ルートをピストンする体力は今の私にはありません。
積雪期の富士山に登れるのは、私には今だけだと思います。

富士宮口の五合目までも、車で行けるようになりましたが
夜間交通規制があり、夕方5時30分~翌朝7時30分まで
入ることができませんので、ここ冨士アザミライン五合目がらの
ピストンとなります。











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登山口の駐車場には、AM3時過ぎに着きました。
途中のアザミラインを走行中、突然シカの群れが飛び出してきて
急ブレーキに急ハンドル、何とか衝突は避けられましが
もう~衝突するかと思いました。
ABSが作動したようです。  

準備をして、4時出発

もう、東の空の色が明るくなり始めています。









月の明かりに、ぼんやりと冨士山が浮かんで見えます。
天気は、良さそうです。


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ここ数日、寒気が入っているので、昨日の山頂の最低気温は
約-13度、日中も氷点下でした。
今日は、比較的安定した天気のようですが、山頂付近の風が
20m位の予報と、強いので、服装、装備とも厳冬期のスタイルで行きます。








夏と同じルートで、まず行きます。
途中の右手の建物に登山ポストがあります。
最初は、樹林帯ですので、ヘッデンを付けていきます。
すぐに、林床に雪が出てきました。

開けた所に出たら、丁度 日の出の時間


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日が登ります。 


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富士山頂に朝日が・・・



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山での日の出、空の色が、刻々と変わっていき、ほんとうに美しいですね
初めての積雪期の富士山で、少し緊張していましたが
心が和みました。

今回は、ヘルメットを付けることにしました。
昨年の秋に、山頂でお会いした、佐々木さんも付けていたし
少しでも、リスクを減らせればと思いました。

色を、散々迷って、水色にしました、
ん~ まあまあかな・・・・・

ここから見る冨士山は、白く、たおやかな峰という印象ですね











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須走ルートは、スタートの標高が、1950mです。
富士宮ルートは、2380mですので、標高差が430mあり

登頂まで、約7時間ですが、夏のコースタイムですので、もう少し
かかるかも・・・・



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この時期は、登山者よりも、ボードやスキーのバックカントリーの人
が多いそうですが、今日は、見える範囲では、私だけのようです。
まっすぐ直登しても良さそうですが、デブリのようなものが見えますし
落石なども心配ですので、右手の尾根状のところに取り付いて
登ろうと思います。
たぶん夏のルートと同じかと思います。








少し霞みが、かかっていますが、今のところは、天気も良さそうです。
山中湖も、良く見えます。


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登るルートが東側ですので、北は、浅間山が、ぎりぎり見える感じです。


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標高、2700m位までくると、少し吹き降ろしの風が来るように
なりました。
最初は、ちょっと汗をかいていましたが、丁度、心地よい感じです。
ルート上は、常に傾斜があり、風が強い場合は安心して着替る所が
あまりありません。






七合目の小屋でしょうか、ここの裏側で、遅い朝食を取りました。
吹き降ろす風が、だんだんと強くなり、雪面も、硬くクラスト
してきたので、ここから
アイゼンを付け、ストックから、ピッケルに交換しました。


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山頂を見上げます。



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まだまだ、ありますね
傾斜が強くなってきます。

3000mを越えました。
場所によっては、アイゼンの刃が深く食い込まない所があります。
日中にとけて、夜に凍るのを繰り返すのか、表面は、氷の状態です。














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見上げても、山頂が近くなってくれません。
空気の薄さで、3分登って1分休憩
吹き降ろす風が、ますます強くなり、余計に体力を使います。

なかなか、近づかなかった八合目の小屋でしょうか
やっと、同じ位の高さまで来ました。



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山頂が、近づいてきましたが
風も猛烈になり、緊張しながら、一歩一歩



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ピッケルも、しっかり食い込まないクラストした状態になる。
ここからは、冬の八ヶ岳でも経験したことがない世界です。


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もう少し



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耐風姿勢で風を避けながら、ゆっくり山頂へと近づくが
突然、突風で体がよろけて、ピックを、叩きつける(冷や汗)

こんなところで、滑落はできません。




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鹿の飛び出しにつづく、今日2回目の冷や汗











雪が積もった鳥居の上が山頂ですが、風が強く、伏せたまま
体を起こすことができません・・・・

それでもシャッターは、押しています (^^
まだ余裕が、あるのは厳冬期のような寒さがないからですね
-5~6℃です。

風が収まる様子がないので、タガースタイル?
アイゼンの前歯を使い、這って山頂へ!



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やっと着きました。

感無量です

連休も仕事でしたが、今日の計画の為に
どうも落ち着かない毎日でした。

風が猛烈で、長居は無用です。








周りは、凍りついた世界です。



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伏せながら、火口に近づく



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剣が峰は、また いつか・・・・・










山頂を後にします。

慎重に緊張感を持続して、まずは安全な八合目あたりまで・・・



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雲が出てきました。

天気は、下り坂のようです。

今日の雪質は硬いクラストした状態ですので、尻セードというわけには
いきません。



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七合目を過ぎると、気温も上がり、雪も、緩んできて
ザッーと降りることも、できるようになりました。
















なんとか下に降りてきました。 無事でなにより (^^


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帰りに少し寄り道して、往復 約15キロ
累積高低差 約2300m

距離は、八ヶ岳ですと、美濃戸口~赤岳と同じくらいですが
条件が異なり、高低差もありますので、疲れましたね。
ここ一ヶ月は、本格的に登ってもいませんでしたから
なおさらです。

五合目周辺は、ようやく 雪が消えてきたところです。
目覚めた花でもないかと、道を変えて歩きましたが
まだ、早いようですね。
アザミラインの馬返しあたり、1300m位が
丁度、芽吹きがはじまり、スミレなどが咲いていました。


5月8日













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コメント (5)
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