コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

秋の里山歩き ~ 奥久慈

2020-10-28 19:54:45 | 登山


雲が広がり青空を望めなさそうな天気予報でしたので
先週から予定していた奥多摩の石尾根歩きは止めて、まだ野菊など秋の草花が見られる
奥久慈の里山を、やまそだちさんと歩くことにしました。










集落の奥の谷戸にある田圃は、もう耕作されることがなくガマなど湿地を好む
植物が茂っていました。 野菊やアザミなど見ながら里から里山へ






         


       

  

        
   




シロヨメナとリュウノウギク
  





一番見たかったシロバナアブラギクは残念ながらまだ蕾でした。

植林された薄暗い森へと入って行くとハグマの種類が多く見られました。
カシワバハグマは終わり、オクモミジハグマは残り花でしたが、見たかったオヤリハグマは
丁度良い感じに咲いていました。帳じりがうまく合いましたね。
















他のハグマのように花弁はスクリュウ状にならないけど
薄暗い森の中で繊細な美しさを感じます。
もう少し背景を入れて撮影すれば、そんな雰囲気が伝えられたかも・・・・。




 
これはセンダイトウヒレンだそうです。










この種類の同定は私には難しいです。





日当たりの良い場所ではコウヤボウキが見頃でした。

















しっとりした森の中では、キノコも多く見られました。










やまそだちさんが夏に周辺を歩いた時
この森でキンセイランの花を見たそうですので時間をかけて周辺をもう一度一緒に探してみます。

これは、タガネソウですね・・・・・・相変わらず紛らわしいです。











これもタガネソウかな・・・










これは キンセイランです!











少し場所を移動すると花殻を付けた株も多く見かけました。
花が咲いた時の景色を想像するだけでも楽しいです。










キンセイランの株の葉の横に、紛らわしいタガネソウの葉っぱを持ってきて並べてみました。










左がキンセイラン、虫が這った跡がある右の葉はタガネソウです。
キンセイランの方が筋っぽく、緑が濃い感じで葉脈も深い感じです。

周辺を歩き回ると、けっこう広い範囲に自生していました。

何度もキンセイランを探しながら歩いてきたので、何となくこの花が好む森の雰囲気
地形的な場所の感じなどが分かって来たような気がしてきました。










この後は周回コースで帰る予定でしたが途中から道が分らなくなってしまい完全にロストしてしまった・・・・・・
GPSで位置を確認しながら藪漕ぎして何とか大回りして集落の農道へと出てきました。
帰ってからトラックデーターで確認すると、トラバースして行かなければならない場所に
倒木が多かったので沢方面へと下ってしまったのが間違いでした。

集落の道を長く歩くことになりましたが、それはまたそれで楽しかったです。



10月27日








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋のユーシン渓谷へ

2020-10-22 20:33:50 | 登山



今日は花好きなKさんを誘って久しぶりに秋のユーシン渓谷へ

いつものように寄大橋に車を止めて雨山峠を目指して出発します。
途中、大雨で崩落した林道の修復工事の為に通行止めの看板がありました。
まだ早朝で工事が始まっていなかったので重機の脇を通らせてもらいましたが
雨山峠にも寄方面通行止めの注意書きがありました。
ただ急な斜面を見上げると迂回する道ができていましたが、どうもこの迂回路も
上の方が崩落しているらしく通行止めということになっているようです。
帰りは檜岳の周回コースですので、ここを通らないので大丈夫かと思います。

荒れた沢沿いを渡渉を繰り返して登っていきますが、登山道が崩落しているような
ところはありませんでした。
もともと沢ルートですので多少の不明瞭なところは織り込み済みということで・・・・・
















私がユルユルと歩くのでKさんから
 ~ 私に気を使わないで、いつものペースで歩いてくださって良いですよ・・・・・と
やさしい言葉を掛けていただきました・・・・・・けど、これがいつものペースでして  (-_-;)
これから先、石尾根で鍛えたらもう少しペースも上がるかと・・・・・・

沢沿いには、この時期イワシャジンが多く見られます。
















ダイモンジソウも丁度見頃で、この先ずっ~と楽しませてくれました。


















ホトトギスやシラヒゲソウもまだ咲き残りの花を見ることができました。
















斜面に咲く花を眺めながら沢を詰めて行きます。





























高尾山がホームグランドのKさんには、花の多さもさることながら
この奥深い渓谷の景色と静寂さを感じてもらえれば幸いです。











雨山峠で一休みしたらユーシンへ下って行きます。
この渓谷沿いのルートは紅葉の時期にきたら本当に良いだろうな~と毎回思っているけど
結局は花の時期に合わせて来るのでまだ紅葉の時期には来ていません。












山側の斜面は花がいっぱいなのですが
よそ見をしないで足元に集中して、滑りやすい木橋には得に注意して行かなければいけません。










ほどなく久しぶりのユーシン渓谷に到着しました。












河原でお昼を食べたらブラブラと周辺を散策します。

周囲の景色を見ていると、たまに登山者が来ることはあっても人の往来が絶えた雰囲気を感じます。
橋の基礎のコンクリートは苔に覆われてイワヒバが着生していました。











法面をコンクリートで吹き付けた斜面にも苔が勢力を伸ばして
ハナゼキショウの住まいになりはじめています。


















この葉は・・・・ウチョウランもいました!











何ヶ所もの崩落個所を見ていると
きっと、この林道が復興することは難しいだろうと思っています。

たとえ開通しても、また気候変動での台風や大雨などで崩落を繰り返すだろうし・・・・・

そして昔の幽神渓谷に戻っていくような・・・・・・・


もう少しゆっくりしたかったのですが、日が短くなったので早めに帰ることにします。
雨山峠まで戻り、雨山~檜岳へと登ります。










振り返ると蛭ヶ岳の雄姿












標高千mを越えると紅葉が始まっていました。


















斜面が崩落した場所から見る檜岳











広々した檜岳の山頂を過ぎてしばらく進むと標識はありませんが
樹にマーキングした所があるので見落とさないようにします。
マーキングの樹から登山道から分かれて左に進んでいくと作業道に入っていきます。
・・・・・・最初のうちは薄い踏み跡程度でわかりづらいです。

センブリの花を見ながら高低差約700m、よく手入れされた九十九折の作業道を
一気に下っていきます。
















成長の森の散策路は少し荒廃気味で途中から砂利を敷いた林道に変わっていました。
駐車場に続く林道に出たら寄大橋は近いです。
林道の路肩にセキヤノアキチョウジがさいていました。
イワシャジンの青とはまた少し色味が異なる秋を感じる花です。











7時にスタートして予定どうり4時に戻ってこれました。
自分のペースで歩いてもらい、時間配分も予定したどうりでしたが結構疲れました。
Kさんの方は笑顔で楽しかったと・・・・・見た目まだ余裕を感じました。
花も終わるので、来週からはロングコースで鍛え直さなければ・・・・・・


10月21日








コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の高原散策

2020-10-07 14:15:40 | 登山

今日は秋の花を見ながら4人で高原を散策してきました。
何か花を探す為に探索に出かける場所といったら、薄暗い森だったり渓谷だったりするので
広々した高原を歩くなんて随分と久しぶりのような気がします。
まして、いつも単独ですので4人で歩くということも滅多にないことかと・・・・・・

さわやかな秋の空の下で散策日和・・・・・という天気予報でしたが
着いたら曇り空で冷たい北風が吹いていました。
一枚上着を着て出発。









紅葉が始まっていました。草紅葉が綺麗です。
晴れていればもっと・・・・・・と思いますが、しょうがないですね。
おまけに想定外の冷たい霧雨も降ってきてしまった (--)










草原の最後を飾るムラサキセンブリは見頃でした。
茶色くなった草原で鮮やかな紫色がひときわ目立ちますね。
茎までが暗紫なのが花をより引き立てる感じがします。










生憎の天気ですが、落ち着いた花の色を鮮やかに写し撮ることができるのが唯一良いところでしょうか。
























これはムラサキセンブリではなくセンブリかな?



















花付きがいいですね、白花のムラサキセンブリかと思いましたが
色が薄いムラサキセンブリということにしておきます。

それ以外の花は残り花・・・・という感じでした。






















キキョウはまだ蕾もあって楽しめそうです。












これはセンブリですね。












このセンブリは一部が八重のように見えます。










ムラサキセンブリも八重のような感じの株を見ました。

一株の中に八重と普通の花が混在している株も見ます。































ノコンギクも濃い薄いが混じり合っている株もあり優しい感じがします。












秋の草原なら寝っ転がって撮影できたり
ゴロゴロ適当に休んだりできるのが楽しいのですが
霧雨の中だとそういうわけもいきませんね。











陽射しのない寒い中での散策はいったん止めて、一度降りて違う森を散策します。











樹々の紅葉はこれからですが、蔦が鮮やかに紅葉していました。























樹々の葉の紅葉の前に、燃えているような鮮やかさです。










午後になると森の中が少し明るくなってきました。

青空も見えてきたので・・・・・・・・再び草原へと戻ります

















・・・・・・・やっぱり秋の高原は青空とセットでなければ・・・・

広い草原ですので、それぞれが見渡せる範囲で適当に歩いていました。
そんな自由で気ままなことが出来るのが高原の良いところですね。

花の写真だけは、やっぱり午前中の方が落ち着いた感じで良かったです。


10月6日









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする