コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

カシノキラン ~ 猛暑の中で咲きました

2018-07-25 06:14:52 | 登山


カシノキランが咲きはじめたと思い先週に引き続き今日も房総へ・・・・・

ここ2週間、早朝に車のエンジンを掛けると、外気温度は30度を示しています。
しばらく30度を下回ることがなくなりました。

ヒートアイランド現象なのでしょうが、早朝深夜に気温が下がらないのは辛いです。

途中のアクアラインのトンネル内で気温は38度に急上昇した後、
千葉県に入ると27~28℃で推移していきます。



      





予定よりも遅くなってしまいましたが
熱中症対策を万全にして6時40分、出発します。

・・・・・熱中症対策といっても、凍ったタオル2枚と同じく凍ったペットボトル、
飲み物2ℓを持ってきただけですが・・・・・・



カシノキランの自生地は、どこもヤマビルとセットになっていて
前日に雷雨などがあると、森の中が湿っていて悲惨な状態になるのですが
幸い今回の猛暑の影響なのか、ここ何日も南関東では全く雨が降っていません。
森の中は乾燥して、林床は落ち葉がカサカサ状態になっていると思います。
明日からは不安定な天気予報ですので、行くのならチャンスは今日しかないと思いました。


















照葉の薄暗い森の中は、風が全く通らないので
体の熱がこもって呼吸をするのさえ息苦しく感じてきます。
ただ思っていたとうり、乾燥していてカサカサの落葉の上を歩くので、
ヒルの心配はなさそうです・・・・・・途中からロングスパッツも外しました。
息苦しい暑さの中で常にヒルに神経を払いながら歩くのは、とても辛いのでホットします。


これはリスの跡かな・・・・











鳥の巣が落ちていました。 周りは苔を使っています。














花は無いので、緑濃い森を見上げながら登って行きます。

時々、セミが首筋や顔に当たってくるので、スズメバチかと思ってドキッ!とします。

2度の休憩を入れて、やっと自生地に到着・・・・・もう咲いているだろうか・・・・






























 (゜o゜)


 ・・・・・ 綺麗に咲いています!

もしかして、もう満開で見ごろ?










































この株は蕾、果実も付いています。















大きな株は蜘蛛の巣などが付いています。














カシノキランの花は、葉の影で下向きに咲くので
下から覗かないと、花の様子が分かりづらいです。















花に近寄ってみます。











































別の角度から














以前にも書きましたが、花は賑やかに笑っているような顔に見えます。


上の方の株を見ていると、赤い模様のない株もあり、全体が薄い黄色に見えます。






















この樹に着生している株は、花の色が濃い感じです。














周辺をもう少しだけ探索してみます。














こんな樹には、住んでいてもよさそうな感じもするのですが
何もいませんね。

と思っていたら・・・ 以外な所にいたり・・・・・・・













真夏ですので、探索は早々と終了・・・・・・


帰る前に、もう一度花を眺めていると、ヒメハルゼミの大合唱が波のように森全体から
響いてきました。

今が真夏の最盛期にあたるのでしょうね。

大汗かきながら歩くのは楽しい訳ではありませんが、こうして真夏の雰囲気を
五感で感じながら花を眺めていると、来て良かったと思います。




7月24日














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もう咲きはじめた、ナツエビネ

2018-07-19 06:31:20 | 登山



フウランを見終わっても、まだ7時過ぎ・・・・・

午前中で切り上げるにしても、まだ4時間以上ありますので
ナツエビネの様子を見に行くことにしました。











真夏に房総の山を登ることは少ないのですが
一山登らないと自生地へは行けないので
大汗、ドロンコ覚悟で行ってみます。














森の中は薄暗くて湿り気が多く、風通しも悪いので蒸し風呂状態です。
濃い緑に覆われていますが、花はウバユリが点々と咲いているくらいでした。
踏み跡をたどりながら登って行くと、すぐに汗だくになり苦行のような様相になりますが
これも季節の1ページ・・・・・・・きっと凍り付きそうな雪山で、懐かしく思い出す
こともあるだろうと思いながら、途中からガサガサと沢の源頭へ・・・・

冬と違い密林状態で日中でも暗いのですが、そんな森の中でナツエビネは
幻想的な花を咲かせます・・・・・・・

もっと気楽な場所でも自生しているのですが
こんな森に咲く景色が気にいっていますので・・・・・



もう、花芽は伸びているだろうか・・・・・・

























どの株も花芽ができていました。

この大株は薄暗い森の中で花が咲いたら、とても神秘的で美しい景色になると思います。。











湿った法面、痩せ尾根にも自生していますので行ってみます。





















適度に日射しが入り風通しもよいので、条件が良いのでしょうか
もう花芽が伸びていてすぐにでも咲きそうな株も何株かありました。
しかし、よく見ると花芽が黒く変色して枯れてしまっている株も多く見ます。

ここ連日の猛暑の影響もあるのでしょうか・・・・・












ここは特に早くから花芽ができていたようで、もう開花した株もみつけました。


















花芽の先は黒ずんでしまっていましたが、下の方の花芽は咲いていました。

次に伸びてきている花芽に期待したいですね。

周辺には素晴らしい群生地もあります。

はたして咲いてくれるだろうか・・・・・・





















尾根筋に住むナツエビネはどうだろうか・・・・・・













ここは花芽ができたばかりで、花芽の成長は一番遅い感じです。
しかし、株が倫としていて勢いを感じます。

周辺はエビネと混生している所もありますが、花芽が無くても今は簡単に判別できます。
エビネの葉は伏せているのに対しナツエビネの葉は立ち上がっています。









一番奥の株がナツエビネです。




今日一日よく観察したおかげで、やっとエビネとナツエビネを
以前より判別できるようになったかもしれません。

とりあえず花芽は多く付けていましたが今年の猛暑の中、
はたして綺麗に咲いてくれるだろうか・・・・

ここ何年も美しい花を見ていないので期待したいのですが
大汗かいて何とかたどりついたら咲いていなかった・・・・・
となる可能性も高いです。

ただ今年の冬に来た時、果実も多く見かけたので期待はしています。







7月17日











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フウランの花 ~ 房総

2018-07-18 09:59:40 | 登山



自宅のフウランの花が咲きました。









育てていたフウラン、少し元気がなくなってきた感じがしたので
着生ランは、やっぱり樹に・・・・と思い、鉢ごと置いてみたら
着生根が伸びて、そのまま鉢ごと枝にしがみ付きました。

20年位前に、知り合いの年配の女性から、私はもう高齢で
みてあげる事ができなくなったので・・・という理由で、もらって育てています。
その方も若い時に、近所のお爺さんから、私はもう年なので、花好きの貴方に差し上げますと
もらい受けたそうです。
お爺さんは、鎌倉が実家で、若い頃に裏山から取ってきて育ててきたそうです。
逆算すると、戦後まもない頃ではないかと思います。
娯楽もなかった頃でしょうから、ささやかな楽しみだったのでしょうね。

昔からフウランは、そんな感じで取ってくるので
今では自生は見られなくなってしまいましたが、今年
房総を歩いていた時に、山奥の集落にあるお宮さんの森に着生している
フウランを見つけることができました。

山ではないのですが、見た雰囲気ですと自生の感じがします。
待ち遠しかった花の時期が、ようやくやって来ました。



      




早朝に到着して階段を上り、まず目線の近くに着生していた株を見てみると・・・・・










今年は咲いていない・・・・ (-.-;
昨年は2本のガラがあったので咲いたようですけど
今年はお休みのようです。

少し上の株は・・・・・










まだ蕾でしたか・・・・・・

森の奥には高い位置ですが、数多く見られたので期待します・・・・・

薄暗い森を見上げて見ると・・・・・・


















咲いている!


フウランの純白の花は暗い森の中でも、ひときわ良く見えます。

花が咲くと、こんな所にも あんな場所にも・・・・・という感じで
思っていたよりも多くの株が着生していることがわかりました。






































ん~ 昔から富貴ランと呼ばれていただけあって
他の着生ランにはない気品を感じさせる花ですね。


よく見ると、着生根がとてもしっかりと樹に絡んで着生していて
台風のようなの雨風でも落ちてくるようなことはなさそうな感じがします。














シダ類も多く着生していますが、フウラン以外の着生ランは見かけませんでした。













花が咲いていない大株も案外多く見かけます。
自然の中の自生種は、どうも毎年は咲かないようです。












藪蚊に刺されまくられながらも1時間以上眺めていました。

花が咲いていると遠くからでも目立つので、山の中で探すのも
今の時期が良いのですが、この暑さでは無理でしょうね。
ただ、この場所は無くなることもないと思うので、来年は目線の近くの株が咲くことを
期待して、ほのかな香りも楽しみたいです。


・・・・・・つづく










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ベニシュスラン ~ 丹沢の沢で涼む

2018-07-10 19:19:17 | 登山


これからの猛暑日には日中に歩くは厳しいので
サッカーの試合中継はないけど、深夜に起きて明方に登山口に到着して歩き初め
お昼前に終了・・・・という行動にしようかと思います。
それでも、6~7時間はしっかり歩けるので十分かと・・・・・

今日は丹沢へ・・・・咲きはじめたベニシュスランを見ながら、涼しい沢沿いをメインに
歩こうと思います。


さすがに早朝の沢沿いは清々しくて快適でした。













沢沿いの岩や法面には、ヒトツバショウマ、イワタバコが咲きはじめています。

ヒトツバショウマは花が咲き揃うと、岩場から垂れ下がる景色が
とても好きです。



























最初の自生地に立ち寄りましたが、花は2株だけで、まだ蕾が裂けたくらいの感じでした。
ワサワサと居たのですが、どうも土砂で法面が流されてしまった感じがします。

ベニシュスランの自生地、苔の上や杉林の中ですと安定して長生きしますが
沢沿いの法面や崖地の自生地では、大雨や台風の度に消えてしまいまう事が多いのです。
また何年かすると、近くで復活すると思いますが、私が知っている丹沢の自生地は
こんな所が多いので、できれば今日は苔の上や杉林に咲く自生地をさがそうと思います。

以前に葉ッパを見た場所を巡りながら、沢沿いを歩きます。


杉林を大きく高巻きます。
確か以前ここで葉ッパを見た記憶があったのですが
杉林の中で目立つのは、タニタデくらいでした。












少し探しながらウロウロしていると、やっと一株見つけまいた。












まだ蕾ですが、きっとこの周辺には住んでいそうな感がするので
立ち止まりながら林床をながめていたら、少し離れた所にいました。



















苔の上を注意して見ていると、葉ッパが隠れています。












こんな苔の上に咲いた株がないかと探していると
良い感じに咲いている株にも出会いました。


































ほんのりと透き通る紅色が美しいです。

ここは長生きしてくれそうな場所ですので楽しみです。




7月10日










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新たな自生地で・・・

2018-07-07 19:10:37 | 登山


無くなってしまったのでは場所を変えるしかないので
探索を兼ねて別の自生地へと移動しました。

かなり樹の上の高い位置ですが、私好みのとても雰囲気のよさそうな感じで
着生しているフガクスズムシソウを新たに見つけることができました。




















大株は見つけることができませんでしたが、小さな株が点々と・・・・・

背景に樹の葉や着生している他の植物・・・・・ギボウシ、ダイモンジソウの葉やシダなど・・・・
が優しい緑に透けて、とても美しい景色です。



















ツルアジサイがビッシリと・・・・












ここの自生地は何時もどうり咲いていました。





















これはツリショスランです。  咲くもはもう少し先です。










少し薄暗い林床には、アリドウシランがいました。
米粒くらいの蕾ですが、花を探す目で歩いていると
案外、目線に入ってきます。












富士山周辺は、まだまだ歩いていない所が多いので
機会を見つけて、また探索してみようと思います。




・・・・・今回の盗掘で、少し気になった事がありました。

私の過去のブログで、このフガクスズムシソウをアップした記事を
アクセス解析の分析で、盗掘者がシツコク立ち寄ったかもしれない形跡が見つかりました。
考え過ぎかもしれませんが、花だけのアップではなく、一日歩いた記録のようにアップ
していますので、何らかの自生地の場所のヒントがあった可能性もあります。

私自信がネットの色々な情報を利用しているので、ブログにアップする写真は何度も
検討してから決めています。
登山口やアプローチで見た花は、ありきたりの花はありますが
自生地の特定のヒントになりそうな花や樹々は、いっさい載せていません。


ただ最近はマクロ撮影は止めて、景色の中に咲く花の風景を
アップしていますので、その場所に精通している人が見れば、もしかしたら
あの場所かな・・・・くらいのヒントになった可能性もあります。

何気ない写真でも、落葉の種類、日差しの様子、植生・・・・・
盗掘者もきっと、私と同じようなアンテナを立てて見ていると思いますので
過去のアップした画像を何枚か、とりあえず消去しました。

特に最近歩いている房総や奥久慈などは、人があまり歩いていないので
すこし甘くなってしまったかもしれません。
地元の人やそこの場所に精通している人から見ると、少しグレーゾーンの
記事や写真があるかもしれません。

もしそんな画像があれば、すぐに消去しますので
遠慮なくコメントをいただければ幸いです。    m(_ _)m










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