開闢 <2>
最高神天帝がアマミク(阿摩美久)に命じ
琉球の島々を創造させた
また、アマミクは神々を拝する霊地(御嶽)を造り
これを称して開闢七御嶽と言われ
現在でも年間を通して祭祀、祭礼が執り行われている
それから数万年経っても人が生まれず
これでは神の威光を顕しようがないと
アマミクは、また天帝に人間の種を乞うた
天帝は自分の子である男女の神を下さった
そして二人の間から三男二女が誕生した
長男は国の王、天孫氏に
次男は地方の按司(領主)の始めに
三男は百姓の始めに
長女は君君(神職の最高位)の始めに
次女はノロノロ(地方の神女)の始めに成ったとある
即ち沖縄の島々はアマミクによって創造され
天帝の子が降臨して沖縄の人々の
祖先に成ったと言う事である
この説話は沖縄の最も古い中山世鑑に記述されている