波照間島にゲート・ホーラーと言う伝承がある
島の南西方の、リーフに
ウランダ船(西洋諸国の意味)が座礁 遭難した
迎えの船を待っている
三か月間 滞在している間に
島の女性と相通じて
生まれたのが、ゲート・ホーラーである
ホーラーは赤毛の髪で、鼻が高く
巨体で怪力を持つ人物だったとある
島では抜きんでた、力強い人をムシャ(武者)と呼び
ホーラームシャと呼ばれた
ホーラーは怪力の持ち主として
数多くの伝承が語り継がれている
また若い時には唐に渡ったとか
琉球国王に拝謁したとか
等々伝えられている
1983年に国文学者永積安明によって
聞き取り調査が行われ
ホーラーの子孫二人と
島の歴史に詳しい人の語った
伝承を詳しく記録されている
子孫の本家の位牌には
乾降元年赤頭伊勢と記されている
元年は、1736年にあたる
彼が赤毛だったと言う根拠としている
島に「ホーラームシャの石」として
揚田原に大きな墓がある
現在の子孫の三代前からゲート・ホーラーを
神として祀るようになり
一族は墓を聖所・拝所として
当主が祭祀を執り行っている