26.09.18 B S 2 NO.548
一般に5000万円で買った土地・建物はいつまでも5000万円であると思い勝ちですから、老後は不動産を売って老人ホームへでも入ろうかな・・・と考え
ている人がいます。 でも、BS(会計・貸借対照表)的に考えますと5000万円の不動産の内訳は、土地2000万円・建物3000万円として、土
地は物理的には「減り」ませんから減価償却*をしませんが、建物は会計的には毎年150万円づつ減って行きます。 これを「減価償却」といいます。
税法上木造建物の償却年数は20年で毎年150万円づつ減っていって、20年でゼロになります。
木造と言っても物理的・実務的には30年は持ちますが、基本的に年〃価値は減って行くことを考えておかなければ、老後の生活設計がくるってしまいま
す。 一方、土地は物理的には減りませんから「減価償却」の対象にはなりませんが、この先の少子高齢化社会になって行きますから、不動産に対する
需要は漸減し長期的にみると値下がりして行く傾向にあることを考えておく必要があります。
個人の資産管理にもBS的な考えが必要ではないかと思います。