27.08.22 兵 糧 攻 め NO.894
豊臣秀吉は兵糧攻めを得意としました。 播磨三木城(三木の干殺)や鳥取城(渇え殺し)で、武器
弾薬や弓矢を使わずに落城させ、領地と勢力を拡大してゆきました。
さて、ヨーロッパの雄であるドイツやフランスでは食料の自給率はともに100%で、イギリスでも65
%でありさらに自給率の向上に取り組んでいるのです。
翻って日本は39%で、TTPが発効したらさらに自給率は低下し、アメリカと中国に首根っこを押さえ
つけられることになります。(すでにそうなっていますが・・・)
犯罪の容疑者を自白に追い込む手段として、充分に飢えさせたうえで目の前に1個のオニギリや1
杯の親子どんぶりを見せつけ、白状すれば与えるという条件を呑ませる方法があります。
人間って弱い存在です。 事実無根の供述をしてでも「オニギリや親子どんぶり」にありつきたくな
るものです。 この方法は身体に傷が残る拷問とは違って、身体には何らキズあとなどの証拠も残
らない効果的な手法なのです。
昔、日本軍のスパイを仕立てる過程を映した「ゼロ歳の女」いう映画がありましたが、主命に絶対的
に服従させるための手段として、この「飢餓」と「水・食料」を効果的に与えるという方法が利用されて
いました。 核兵器も恐いことには相違ありませんが、兵糧攻めも同じく恐怖であることに気が付か
なければ、国は乗っ取られ滅んでしまいます。