27.08.25 藤 村 NO.897
小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ 緑なすハコベは萌えず 若草も 敷くによしなし 白銀の
ふすまの丘べ 陽に溶けて淡雪流る。 (島崎藤村だったかな?)当時国鉄スワローズの剛腕投手
金田正一はご近所の荒垣秀雄(朝日新聞論説委員)の私邸を訪ねた時、同氏宅に飾れていた扁額
の詩です 金田は言った。 「フジムラさん」って上手い字を書くんですね~・・と
荒垣は金田が島崎藤村のことを「フジムラ」って言ったっていいじゃないか、藤村が書家・墨客ではな
くて詩人であることを知らなくっていいじゃないか、野球では彼の右にでる選手はしないんだからそれ
でいい。 個性を認めようというようなお話でした。
いまどき、そういう個性の強い「サムライ」をあまり見かけませんが、いやしくも、国民の生命財産を守
るべき政治家が、TPPを呑んだら一体この国の経済・農業・漁業・医療や社会のシステムがどうなる
のか全く分かっていないようでは深刻な問題です。 いいじゃないかと笑っておれない。
*荒垣 秀雄 朝日新聞論説委員で18年間一人で「天声人語」を執筆した有名人。 政治家に対し
ては辛辣な言葉を浴びせる事で「アラガキヒデオをもじって「アノガキ ヒデーヨ」とあだ名された人。