27.08.27 談 志 NO.899
落語が好きであるとか落語に造詣があるというワケではありませんが、200ほどある古典落語の中
には示唆に富んだ面白い話も結構あるようでして、人様にお話する機会があれば知ってる限りの落
語のネタから要旨をつまみ喰いして引用し例え話にしています。 立川談志という落語家がいました。
亡くなりました。 だんしがしんだ。
なんとなく生意気で好きではありませんでした。 お客さんが居眠りをしたり・あくびなどすると「出て行
け!」と怒鳴るし、まだ笑ってほしくない段階でお客さんが笑うと「笑うな!」と睨みつける。
確か参議院議員になったとかで、余計に態度がデカクなったように思えました。
その18番目の弟子の「談慶」(慶応大学出の異色落語家)によると、談志は類まれな勉強家だったし、
キメ細かい心遣いができる人で「人生の全て」を談志から教わったと書いています。
どんなに多忙でも必ず日記を書いていたし、ちょっと感じたこと・記憶に残したいことがあればならずメ
モを取ったし、新聞も隅から隅まで読んで知識も豊富だったと言います。
でも、新聞に書いていることで「間違っていないのは日付」だけ、という冷めた目で情報に接していたと
も書いています。 「人は見かけによらぬもの」の典型だったのかも知れません。
*立川 談慶 著 「いつも同じお題何なのに なぜ落語家の話は面白いのか」を参考にしました。