27.11.02 英 語 化 NO.966
およそ140年前の1870年代に、日本語を廃止して英語にしようという「日本語廃止論」が展開されました。
その急先鋒だったのはのちに文部大臣になった「森 有礼」(ゆうれいではありません)でした。 世界に伍して
ゆくには語彙少ない日本語は世界に通じる文明語ではないというのがその理由でした。
日本語を固執していると非欧米諸国のように植民地化されるという危機 意識だったと言われています。
(でも、それは反対なのです。) しかし、福沢諭吉・馬場辰猪・夏目漱石・などが、日本語の教育こそ重視す
べきで、漱石などは当時大学で行われていた英語教育は「屈辱」だとも言っています。
アメリカの言語学協会会長ホイトニーでさえ「自国語を捨てて外国語によって近代化を図って成功した国は
ない」と言っています。 140年前に日本の良識は英語による侵略から、この日本文化を守ったのでした。
ところが今、安倍政権は英語特区を設けて、その特区内では英語しか使わないようにして、日本に英語文
化を培養していずれ英語圏にしようという危ない企みを持っています。
英語が不必要というのではありません。 日本人が日本語を捨てるということがどれだけ馬鹿馬鹿しく危険
なことか計り知れないということなのです。
* 施 光恒 著 「英語化は愚民化」を参考にしました。