27.11.28 行列のできる法律事務 NO.992
そんなものはないと思いますが仮にあったとしましょう。 1日に10人もの相談者があって、一人1万円
として一日に10万円の収入になり、年間稼働に数を250日としますと事業収入は2500万円になります。
でも、そうするためには大阪の中央区の一等地に事務所を構え、しっかりとした事務員も最低一人は必
要ですし、家賃・人件費・OA機器費用・弁護士会費・判例時報や判例タイムスなどの専門雑誌・法令集の
加除・ほとんど手弁当の国選弁護・民事調停(委員)にも、弁護士会の法律無料相談にも参加するとか、な
どなど、そういうことを進んでこなさないと弁護士としての実績は積めません。
そういうことを考えると収入の半分は消えてしまいます。
その程度の収入ならば大企業では課長クラス・金融機関では支店次長クラスの年収です。 奨学金を受
けて弁護士を目指した人は、無事に弁護士になれたとしても、多額の借金を抱え早速返済の必要性が出
てきます。 その上、なんの身分保障もなく固定収入もなく・退職金だって1円もない一匹狼的な存在です。
我が国の国家資格試験では最難関の司法試験は、その合格者の平均年齢は28歳、その後1年半の修
習をへてやっとひよこ弁護士になり、5年ほどボス弁の下で経験を積んでやっと一人前になる。
独立したからって、そうそう簡単に「行列のできる事務所」になんかなれません。
だから、弁護士で国会議員になった人でも、時には悪事に手を染めることになる。
弁護になんかならなくって良かった?。 これって「スッパイ葡萄?」