27.11.13 便 利 NO.977
「便利」というのは本当に「便利」ですね。 歩いて行けば1時間かかるところを自動車だったら10分
もかからない。本当に自動車は便利です。 読み書きそろばんだって、いちいち本を読まずに百文
は一見に如かずで、パソコンを覗けば一目瞭然ですし、書く方もワードを開いて書けばどんなに悪筆
だって達筆の書面になるし、計算だってエクセルを使えば瞬時に計算ができるのですから、こんな便
利なことはありません。 でも、これってホントに良いことばかりなのでしょうか?
車が便利だからと歩かなかったら確実に足は退化し、足の退化は身心の退化に繋がり、本を読まけ
れば読解力は低下しマスコミによる画一的な情報しか入りませんし・字を書くことは下手になりますし
・ソロバンなどを使わないと、第2の心臓と言われる指や手を動かさないために、脳の活性化は疎外
され認知症などになりやすい体質になるのではないでしょうか?
つまり、われわれは便利を得るために反対に心神を削り・また売血しているようなものではありませ
んか? 経済成長という名の「便利」というものもそうではありませんか?
人間はそもそも中高生くらいまでは身長も伸び体重も増え(成長)しますが、それはいつまでも成長
し続けるというものではありません。 成長・発展・便利追及などと急がずに、成熟した社会なので
すからゆっくりとやって行く方が利口なのではないのでしょうか。