27.11.11 不 動 産 賃 貸 3 NO.975
不動産業者についてのお話です。 一時期、特に不動産バブルの時には問題を起こす不動産業者が
沢山ありましたが、度重なる法律改正や実務上の規制の強化によって消費者の意識も高まり、また、
悪質な業者はかなり淘汰されたように思います。 でも、賃貸の仲介をメインにして営業を展開してい
る業者の経営内容は千差万別であることは勿論ですが、かなり厳しい環境のもとにあることは確かです。
賃貸借を仲介した場合、貸主・借主双方から仲介手数料としてそれぞれ家賃は半月分のお手数料を貰
い受けますが、よほどの立地条件や環境が良い物件を多数の持っているオーナーを沢山持っていない
限り、仲介手数料収入だけで経営を維持することは非常に困難です。
1ケ月7万円の賃貸住宅の仲介を5件が成立させても、手数料を双方からもらいうける場合でも月間収入
は70万円にしかなりません。
1ケ月に5件の契約を成立させるのって、そんなに簡単なことではありません。 ところが経費の方は家賃
・事務員の給料・車のメンテ料・駐車料・広告費・協会の会費・その他の諸経費などなど多くの費用がのし
かかります。 こういう規模の仲介業者では経営はなり立ちません。
賃貸業者の開業と廃業が多いのにはそういう事情があるのです