28.01.22 到 来 物 NO.1046
よそ様から頂いた食べ物等の意味ですね。 その一部を他人様に差し上げる場合に「到来者ですが
お裾分けです」などと言います。 裾は着物などの末端部分のことで、これを分けるということはもらっ
たものを幅広く皆さんに分け与えるという意味で、物資の乏しかった時代の日本古来の美しい慣わし
でした。 私自身は人様にモノを差し上げたり、反対にいただいたりすることはあまり好きではありませ
んが、数多い到来物は消費しきれないから、差し上げる相手さんの迷惑にならない限りやはり裾分け
すべきでしょう。
でも、仮によそ様から頂く到来ものものは、たとえ当方にとってはいささか迷惑なものであっても、本来
は美しい慣わしのものなんですから、謝意を表して頂戴するのが礼儀ではないでしょうか?
でも、親子や兄弟などごく親しい関係者間であるならば、サンキューとノーサンキューをはっきり表明し
たほうがむしろ礼儀に叶うと言えましょう。
そしてまた、他人様との間では頂戴した到来物と同程度の返礼をいつかしておくというのも礼儀ではな
いかと思います。
商売上で取引先からお歳暮・お中元などを頂く場合は、お互いにそういう経費は負担になるからやめま
しょう・・・という意思表示をして、当方からは丁重にお礼状のみ送付して、贈答は差し控えさせていただ
いています。