28.01.23 冒 判 NO.1047
「冒」はおかすという意味で用います。 冒判は他人の印鑑を冒用(ぼうよう)する・・・つまり、勝手に
作ってその当人になり済まして使用することです。
かつて、ある不動産業者が連棟家屋の一部を建て替えする際の建築申請書に、建物の一部を取り
壊すことについて利害関係者にその同意書を貰って添付するように求められていたところ、面倒だか
らと言って勝手に印鑑を作成して同意書を作成して建築確認を申請し、それが後日に印鑑冒用が発
覚して大騒ぎとなり、わたしのところに善後策について相談に来た事例がありました。
どすればいいのか?・・・と、私は謝罪するほかない!とアドバイスしましたが、こういうことをもみ消
すウルトラCなんてありません。
そもそも、自分の家屋を取り壊すことについては法的に言って、他人様の同意が必要なわけではなく、
市役所が近隣間でトラブルを生じないように「指導」しているだけなのですから「同意」はなくて良い物な
のですが、だからと言って他人様の印鑑を偽造して冒用するということは、それはそれで「立派な犯罪」
になります。 ビジネスマンにだって事の重要性や前後のことを考えないで突っ走る人がいるものです。