28.01.25 盲 判 NO.1049
いまどき「盲人」という表現は不適切用語となっていますが、「盲判」(メクラ判)という言葉には適切な用
語が見つかりません。 「盲人」は目の不自由な人を指しますが、ものの道理が解らないものも○○盲
と言いましたし、文字の読み書きができない人のことを「文盲」と言ってました。
「盲判」は書類の内容をよく調べないで安易に印鑑を押すことでして、仕事が忙しくってプライベイトなこ
とに時間を裂けないある老弁護士が、銀行に言われるままに「相続対策」として、自宅を担保にしてお金
を借入れてマンション経営に参加した。(つまり、銀行だから間違いないと思って盲判を押した)
・・・でも、予定通りに収益が上がらず借入金の返済が滞ったために、自宅を競売に掛けられることになっ
た。 そのとき自分は健康を害していて何もできない状態に陥っていたために、無抵抗のまま丸裸の
無一文になって放り出されてしまった…という事例があります。
ベテランの弁護士だってこんなものですから、一般の素人は余程気を付けないと、とんでもない落し穴に
突き落とされることになる。
大体金貸し(銀行)が個人の財産管理を考えてくれるなんて「考える方がお人よしで間違っています」
椎名 麻紗枝 著 「100万人を破滅させた大銀行の犯罪」を参考にしました。