29.04.15 ペ ギ ー 葉 山 NO.1496
歌手のペギー葉山が亡くなりました。 83歳とか。 戦後の一時期アメリカかぶれとでも
言いますか、日本人なのにペギー葉山とか・ナンシー梅木・エセル中田などとアメリカ的に名
乗って売り出そうとした歌手が多い中、生き残ったペギー葉山の歌唱力は優れていたことは確
かなことのようでした。
作詞・作曲 武政 栄策ですが、ジャスシンガーのペギー葉山の歌唱力に目を付けて、
「南国土佐を後にして」を歌わそうとしましたところ、ペギーは猛烈に反対したのです。
私はジャズシンガーです「こんな泥臭い歌なんか歌いません!」・・・と
でも、武政もメンツをつぶされることに異常にこだわり「そんなことを言うんだったら、二度
と歌手として出演できないようにしてやる!」と脅しをかけたのでした。
ペギー葉山はその脅しにやむなく屈して、泣きながらこの「南国土佐を後にして」をレコーデ
イングしたのでした。
ところが、この曲が発売されるやいなやレコードは200万枚も売り上げる空前の大ヒット
曲になり、ペギー葉山の名前を不動のものにしたのでした。
それでも、ペギーはジャズシンガーを自認していて、長年満足していなかったようです。
でも、さすが晩年にはこの歌を歌うと観客が総立ちになって応援してくれるステージには
万感迫るものがあったと言っていました。
人間の能力や魅力は自分で判断するものではなく「人様が判断するもの」という見本のよう
な話ではありませんか?
自分では偉いと思っているどこかの国の総理大臣など、ペギーの爪の垢でも煎じて飲めばいいのに。