30.01.21 段 2 NO.1776
私が通った高校は夜学でしたから30代40代の高校生もいました。
ですから柔道をやる人も2段とか3段という人がいました。
空腹と疲労に耐えながら4年間柔道をやりましたが、有段者にはぼろ雑巾みたいに投げ
飛ばされ、全身打撲で熱が出てヘドを吐くほどでしたが、たったいちども有段者をなげ
飛ばすことはできませんでした。 「悔しかったら強くなれ」が教えでした。
噛みついてやりたいほど悔しい思いをしましたが、素質がなくて高校時代には黒帯をし
めることができませんでした。
顧問の先生は浮川先生と言って既に白髪老翁でしたが7段でした。
若い有段者とやっても決して投げられることはなく、浮き上がっても猫かムササビみた
いにフワ~と畳に舞い降りる姿は神技のように思いました。
今や体重別になって、そういう選手がいませんが、柔道の達人三船十段は15貫(55
Kg)ほどだったといいます。
大きいことがいいこととは限りません。 そういう「技」を見たい。