30.01.28 記録と記憶 NO.1783
かつて阪神の選手だった新庄選手がこんなことを言いました。 「イチロー君は記録
を残したが、オレは(ファンの)記憶に残る選手になりたい」です。 これは名言のつ
もりでしょうが「迷言」です。
記録は残りますが記憶は通常永遠に残るなどということはありません。
私がかつて隣地との土地境界についての訴訟で勝訴したのは、この記録の有無如何だっ
たのです。 隣地立会確認を要請した際に、わざわざ立会なんかしなくても空間のち
ょうど中心点でよろしいと相手側が言ったことを、その言った言葉をその日のうちにビ
ジネスダイヤリーに記録していたのです。
後日紛争になったのですが、相手側はそんなこと言っていないと主張しましので、裁判
の証拠としてそのビジネスダイヤリーを提出したところ、裁判所はそれが真相であると
判断して、相手の主張を退けたのです。
そういう物的証拠がない限り、水掛け論に陥り勝訴したかどうかは判りません。
記憶よりも記録が大事です。 日々起こる些細なことでも日記に残したいものです。