30.01.26 天 気 晴 朗 NO.17801
「天気晴朗なれど波高し」は有名な言葉です。 日常の会話ではこういうフレーズは
でてきませんね。
これは日露戦争のとき実戦の様子を参謀本部に電報で知らせる際、敵側に傍受されてい
るという前提のもとに、秋山真之という名将が打電した内容です。
天気晴朗は遠くまでよく見えるという意味であり、波高しというのは当時のロシヤ海軍
(バルチック艦隊)の砲術は未熟だから、波が高いとわが軍に命中する率は激減すると
いう意味だった。 だから、わが軍はいくら攻撃をしかけられても被害は少なく、反対
に敵艦に至近距離から攻撃できるという意味で、参謀の中でもその意味を理解できるも
のは数人しかいなかったといいます。
事実この作戦が成功しての日本の海軍はほとんど無傷で、世界最強のロシヤ艦隊を絶滅
させたのです。
犬がクマに勝ったと表させる日露戦争勝利をもたらした言葉です。
でも、今どき言葉一つで戦争が有利になったり・不利になるなんてことは考えられませ
ん。 核戦争になれば地球規模で世界は破壊されてしまいます。 殊に日本の精神主義
は危険です。