30.01.23 朱 も の NO.1778
久しぶりに天満天神繁盛亭に行ってきました。 落語中心ですが落語ばかりだと退屈さ
れるという配慮なのか、昔からプログラムに落語以外の演目が入れられています。
当日は10席の内の2席がそれで、津軽三味線と新舞踊でした。
普通、舞台に演目を示すいわゆる「めくり」は観世流の文字で黒々と墨で書かれていま
すが、昔は落語以外の演目については「朱墨」書かれていたところから「朱(あけ)も
の」または色物と言われるようになったのです。
でも、当日の色物「新舞踊」を演じた桂 三象の芸は素晴らしかった。
藤あや子の「未練でしょうか」という女踊りを男の三象が演じるのですから、ちょっと
オカマぽいところがありますが、「芸」としては一番の出来だったと思います。
それでも、落語って40年もやってても「食えない」らしく、スナックでパートのアル
バイトをして生計を立てているとのこと。
「芸」で飯を食うって、なかなか厳しい世界のようですね。