30.03.19 怒 雁 NO.1833
雁(がん)の群れは時には扇状になり・時には
ひし形になり・またジグザグ模様を形成しつつ長い旅路を移行し
ます。 それは外敵から身を護るために、全体として大きな動
物に見せるためにするんだと考えられています。
ジグザグ模様は日本庭園などの池に敷設される沈み橋の形状とし
て「雁行橋」などと言って、目を楽しませる嗜好となっていま
す。 ただ、その雁の群れの形がどんなに変わっても、常に一
羽だけ群れを離れて飛んでいる雁がいます。
その願を「怒雁(どがん)」と言って、群れの全体を把握できる
位置にいて万一の場合はその危急を知らせる役目を果たすので
す。 どんな組織や仕事においても、そういう役目が必要では
ないかと考えます。
そういう観点からすれば、今回の森友学園問では財務省という組
織には「怒雁」の役割を担う人がいなかった・・・というより
も、財務省って言う組織は、そういうことができない硬直した組
織なんだろうなということが明らかになってきました。