小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

プロキシドエフレナリン

2021-08-01 18:35:05 | 日記

        R 03 .08.02   プエキシドエフレナリン   NO.3099

      終戦(敗戦)の日が近づきましたね。 敗色濃い昭和20年、,日本軍幹部は「生き

て敵の虜囚の辱めを受けるよりも、名誉ある自死を選べ」ということで、兵士たちに

万一の際にはこの薬物を飲めということで、赤い紙に包まれた1錠の薬を配りまし

た。  なんの苦痛もなくあっという間に心臓まひと同じよう状態で、死ねる薬「プロ

キシドエフレナリン」(和名「落命丸」)でした。

わが父はフィリピンで従軍していて、この薬を手渡されましたが敗戦の日まで、飲む

機会もなく背嚢(はいのう・・・一種のナップザク)に入れていて、帰還とともに持

ち帰りました。  父は間もなく早世しまましたので、こんな薬は捨てればよかった

のですが、何かの記念になろうと思って、金庫の奥に保管していましたことを思い出

しました。   自分が認知症になって人に迷惑をかけるようになったり、治癒の見

込みがない病気になって、ベッドに縛られて生き永らえるより、いっそこの薬を飲ん

で、この世とオサラバする方がいい、この薬が役に立つ日がやってきたと言う実感が

あります。   *この原稿フィクションです。

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