R 03.08.06 プロキシドエフレナリン3 NO.103
3ケ月経って娘がやって来ました。 お父さんが言うように、姑さんを立てて逆
らわず、何んでも教えを乞うようにしたところ、姑さんは見違えるほど心優しいい人
になりました。 そうかそれは良かった。 じゃあ決行だな。
・・・そうじゃないの,あんなにいい人を殺そうなんて考えていたのが馬鹿みたい。
だからもうこの薬は要らないの・・・と言って返して来た。
そうかそれは残念だな、と言って私は「落命丸」受け取り、パット口に飲み込みまし
た。 なんで ! どういうこと! 娘が悲鳴を上げました。
どういうことって、こういうことや ! この薬は「落命丸」でも何でもない。
ただのビタミン剤や・・・と相好をくずして娘に言うと、まんまと騙された娘でした
が、同じように大声を上げて笑い転げました。
嘘だって、こういう嘘はいいんじゃあないでしょうか?
- プロキシドエフレナリン 3作は全てフィクションです。