小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

談志

2015-08-26 19:09:25 | 日記

        27.08.27        談     志      NO.899

落語が好きであるとか落語に造詣があるというワケではありませんが、200ほどある古典落語の中

には示唆に富んだ面白い話も結構あるようでして、人様にお話する機会があれば知ってる限りの落

語のネタから要旨をつまみ喰いして引用し例え話にしています。  立川談志という落語家がいました。

亡くなりました。  だんしがしんだ。

なんとなく生意気で好きではありませんでした。 お客さんが居眠りをしたり・あくびなどすると「出て行

け!」と怒鳴るし、まだ笑ってほしくない段階でお客さんが笑うと「笑うな!」と睨みつける。

確か参議院議員になったとかで、余計に態度がデカクなったように思えました。

その18番目の弟子の「談慶」(慶応大学出の異色落語家)によると、談志は類まれな勉強家だったし、

キメ細かい心遣いができる人で「人生の全て」を談志から教わったと書いています。

どんなに多忙でも必ず日記を書いていたし、ちょっと感じたこと・記憶に残したいことがあればならずメ

モを取ったし、新聞も隅から隅まで読んで知識も豊富だったと言います。

でも、新聞に書いていることで「間違っていないのは日付」だけ、という冷めた目で情報に接していたと

も書いています。  「人は見かけによらぬもの」の典型だったのかも知れません。

*立川 談慶 著  「いつも同じお題何なのに なぜ落語家の話は面白いのか」を参考にしました。

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盲人蛇に怖じず

2015-08-25 20:17:46 | 日記

          27.08.26      盲 人 蛇 に お じ ず    NO.898

 今時は盲者・唖者などとは言わないで、目の不自由な人・言語が話せない人(または不自由な人)

というのですが、俚諺は良い悪いは別にして依然として古語が活きています。 これはある程度は

仕方がないのではないでしょうか? 表題は読んで字の如く盲人は座頭市でもない限り、近くにヘ

ビがいても(見えないから)怖じけることはないという例えです。

実はヘビは何とも言えない生臭い臭いがして解りますから、この俚諺は事実と相違がありますが

、目明き(健常者)のことを言っているのです。    つまり、盲人がそばにヘビがいても解らない

ように、注意力がないもの・慎重さが欠けるもの・若者などは、身に危険が迫っていても気が付か

ないという意味でしょう。   危険は突然やってきますが、おおむねヘビが這うように忍び寄って

来るものなのです。 何時だって目を見開いておかないと、いつ何事が起こるか知れたものでは

ありません。 寝屋川・高槻にわたる少年・少女誘拐殺人事件は、そういう危険を察知する訓練

を受けていない若者が、忍び寄る危険を本能的に感じることが出来なかったことが、被害を防止

できなかった最大の理由かもしれません。

 

勿論犯人の異常な行為は、社会全体が弱者を虐待している世相を反映したものであることには相違ありません。

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藤村

2015-08-24 20:14:31 | 日記

        27.08.25         藤     村        NO.897

 小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ 緑なすハコベは萌えず 若草も 敷くによしなし 白銀の

ふすまの丘べ 陽に溶けて淡雪流る。  (島崎藤村だったかな?)当時国鉄スワローズの剛腕投手

金田正一はご近所の荒垣秀雄(朝日新聞論説委員)の私邸を訪ねた時、同氏宅に飾れていた扁額

の詩です   金田は言った。 「フジムラさん」って上手い字を書くんですね~・・と

荒垣は金田が島崎藤村のことを「フジムラ」って言ったっていいじゃないか、藤村が書家・墨客ではな

くて詩人であることを知らなくっていいじゃないか、野球では彼の右にでる選手はしないんだからそれ

でいい。  個性を認めようというようなお話でした。

いまどき、そういう個性の強い「サムライ」をあまり見かけませんが、いやしくも、国民の生命財産を守

るべき政治家が、TPPを呑んだら一体この国の経済・農業・漁業・医療や社会のシステムがどうなる

のか全く分かっていないようでは深刻な問題です。  いいじゃないかと笑っておれない。

*荒垣 秀雄 朝日新聞論説委員で18年間一人で「天声人語」を執筆した有名人。 政治家に対し

ては辛辣な言葉を浴びせる事で「アラガキヒデオをもじって「アノガキ ヒデーヨ」とあだ名された人。

 

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平林

2015-08-23 20:18:20 | 日記

         27.08.24         平      林    NO.896

 「ひらばやし」という家を探しているのですが見つかりません・・・どれどれ見せてご覧・・・これは

「たいらばやし」と読むんだよ、だから見つからないんだ。  「たいたばやし」という家を探してる

んですが・・・どれどれ・・・これは「ひらりん」とよむんだよ、だから見つからないんだよ。 

 「ひらりん」という家を探してるんですが見つかりません・・・どれどれ「これは 一 八 十 のも

くもく と読むんだよ、だから見つからない。  「いち はち じゅう のもくもく」という家をさがして

るんですが・・・どれどれ見せてご覧・・・これはそうじゃなくて「一つと八つで とっきっき」と読むんだ

・・・だから見つからないんだ。 ・・・で男は「たいらばやし」か「ひらりん」か「いちはちじゅうのもくもく」

「一つと八つでとっきっき」と大声を張り上げて、彷徨い歩くという古典落語の話です。

人のアドバイスなんてまるで当てにならないという教訓です。

日本の国も右顧左眄していないで、きちんとしたポリシーを持たないと、糸が切れた凧みたいにど

こへ行ってしまうか解りません。

 

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捨石

2015-08-22 19:33:30 | 日記

       27.08.23          捨     石     NO.895

 囲碁で死を覚悟して相手陣地石を打ちこむ。 その石を取るために相手側の戦いに臨む勢力を分断

させて、自分の側の戦いを有利に進める。そういうために犠牲にされる石のことを「捨石」と言います。

忍者の世界ではそういう消耗品みたいに使い捨てされる下っ端の忍者のことを「下忍」または「死間」

と言います。死を覚悟して(させられて)相手陣地侵入して火を放ち、頃あいを見て囮になって捕えら

れ・・・当然拷問の抹殺される。

「緑の魔境」という映画がありました。 猛魚ピラニヤが群棲するアマゾン流域で、多数の牛を渡河さ

せるというシーンがありました。 1頭の牛をキズつけて下流に放つ。 そうすると、血のにおいを嗅い

だピラニヤは、その牛をめがけて殺到するから、その間にほかの牛を渡河させるというものでした。 

これも捨石です。

村上 世彰やホリエモンだって、そういう意味ではもしかすればもっと大きな得体の知れない勢力が「

あいつらは生意気だ」ということで、ある種の捨て石にされたのかも知れません。

政治・経済・闇の世界などでも「捨石」とされて埋没してゆくものの数は知れません。 寄らば大樹の陰

と言うがそうではありません。大きなものにくっつくとうまく「捨石」にされるということを知るべしです。

10トントラックなどの巨大な車両の前後・側面を走ると風圧で吹き飛ばされます。

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