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小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

リバウンド

2016-08-23 20:30:56 | 日記

         28.08.24     リ バ ウ ン ド    NO.1261

 テニスの軟球を強く押し付けておいて、それを一気に放すとボールは飛び上がります。  つ

まり、押し付けている重しを急に取り除くと物体は反対の方向に反発します。  そういう反作

用の原理を「リバウンド」と称していることはご存じでしょう。

血圧抑制剤を長年使用し続けていて、それを急に止めるとリバウンドを起こし高血圧になる。

禁煙していた人が、ふと一本の煙草を吸った途端に以前にもましてヘビースモーカーになる。  

こういうのもリバウンドというのでしょう。

社会的地位だって、親などを重しと感じている2代目や、突然のまぐれでその重しが外れた人

の場合、持ち前のおっちょこちょいや・エエカッコしーの姿勢が噴出して会社を潰してしまうのも

いますす。 人間いくつになっても、なにか重しがないと間違いを犯しやすい。

古女房だって、口うるさい爺ちゃんだってちゃんと存在価値がある。

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家主

2016-08-22 19:05:43 | 日記

             28.08.23     家     主  NO.1260

 9尺2間が振り出しで・・・で始まる、村田英雄の「おまえ」という歌があります。  9尺2間は

つまり6畳一部屋のこと。 これに4.5畳の土間がついたものが、大正時代までの多くの庶

民の借家でした。 借家一帯を源平店(たな)とかナメクジ長屋などと称しました。

勿論風呂なし・共同トイレでした。

その時代90%は借家人で、家持ちは10%程度、さらに他人に家を貸している家主はもっと

希少な存在でした。  現在、持ち家率は60%に達していると言われますが、ローンを完済

して完全に自分のものとしている人は、その半分として30%程度でしょうか?

そういう期間は所有権名義は自分のものであっても、銀行から借家としてかりているような

もの。  だから、今もって人様に自分の財産の一部を「貸家」として、貸している人の数はそ

う多くはないでしょう。

30歳でローンを組んで家を買い、35年かかって65歳になってやっと借金地獄から解放れ

たとして、その頃は自分のもくたびれているが家の方ももっとくたびれています。

大金持ちにはなりたくないが、せめてなりたや小家主。

それが庶民のささやかな夢でしょう。

宝くじを買ったって当たらないし、株で儲けようとすると反対に損をする。

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大仏殿

2016-08-21 20:18:49 | 日記

             28.08.22     大  仏  殿  NO.1259

 奈良の大仏は柔和な面持ちで鎮座していますが、あの巨大な仏像は時の天皇の恣意で造

営されたものです。  主として(奴隷的な身分の階層)の過酷な使役によって建立され

たものです。  仏像が完成すれば放賤(身分賤しいものを開放すること)するという疑似餌

をちらつかせ行ったのもで、完成した時点ではその「放賤」は取り消されました。

主要材料の銅の融解や水銀化合物の鍍金の際に発生する有毒ガスによって、失明したり

廃疾者が出たりと、多くの民の犠牲の上で完成したものでした。

いつの時代もそういうことは変わりがありません。 第2次世界大戦がそうでした。 多くの国

民を犠牲にした国家の誤謬でした。  「1将功成って 万骨(卒)枯る」と言います。

偉大な造営物の陰には多くの民の苦しみと犠牲がある。

タージマハール・ピラミッド・スフインクス・アステカ遺跡・ローマ遺跡、世界中の遺跡も多分そ

うでしょう。

*大仏殿に関しては「天平大仏記」 澤田 ふじ子 を参考にしました。

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初孫

2016-08-20 19:09:22 | 日記

           28.08.21     初     孫    NO.1258

 「ういまご」ですね。  いまどきは「はつまご」と読む人が多くなりましたが、これは明らかな間 

違いですね。   「初陣」はういじんですし「初産」はういざんですし、「初々しい」はういういし

としか読みませんね。でも、初鰹はハツカツオですし、初雪もはつゆき・初節句は初せっく

日本語は難しいが、だからこそインスタントラーメンにない含蓄があるのではないでしょうか?

爺ちゃんという言葉も60歳そこそこの時には抵抗がありました。

爺ちゃんなんて、なんだか人生の終着駅の響きがあって嫌いでした。

因みに爺ちゃんの「じ」は本来「ぢ」であるべきであって、みんなが「じ」を使うから「じ」になった

のでしょう。 政治の「治」も本来ちあんと読むから「ぢ」であるべきではないでしょうか?

初鰹は(値が張る)エエカッコしいの江戸っ子は、それを人よりも早く喰うために、女房を質に入

れてでもという意気込みがあったと云う。

鰹なんでそんなにうまい魚でもあるまいに。

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虚業

2016-08-19 19:59:04 | 日記

            28.08.20     虚    業    NO.1257

 「実業」という言葉はよく聞きますが、「虚業」という言葉はあり聞きません。  モノを生産して

民に財貨や満足を提供したり、サービスを提供する産業を「実業」と称するならば、何の利益も

与えない「産業」は「虚業」と言うことになります。  ただ間にお金を動かしその中から利益をか

すめ取ったり、トバクのように集めた金の中から分配を仕切ることによって勝者と敗者を造りだ

し、その過程で自らの稼ぎを捻出する事業はまさに「虚業」というべきでしょう。

株式相場で大儲けをしている人、投資信託とかそのた訳の分からない先物取引を創設して金

を集め、市がない庶民からお金を巻き上げる「企業家」たちもその範疇に入るでしょう。

お金を動かして利益を得る行為を「財テク」などと称していますが、誰かが得をするということ

は、他の誰かが損を知るということのほかなりません。

そういう人たちが大手を振って闊歩している時代は実業はさかえない。

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