新・本と映像の森 73 と学会『トンデモ超常現象99の真相』宝島社文庫、2000年
と学会=山本弘+志水一夫+皆神龍太郎、460ページ、定価本体667円
「と学会」は「トンデモ本学会」の略で、もちろんそういう学会があるのではなく、単なるジョーク名である。
実際には、「と学会」は、3人の著者の略称である。
3人は、世の中のあらゆるオカルト・超常現象を調査・解明し、笑い飛ばす。それは、人々の精神を正常に保つためである。
その現象は、以下のように多岐に渡る。
「第1章 UFOの伝説
第2章 異星人の伝説
第3章 大宇宙の伝説
第4章 地球大異変の伝説
第5章 古代文明の伝説」
第6章 超科学の伝説
第7章 奇跡と怪奇現象の伝説
第8章 霊と死後の世界の伝説
第9章 大予言の伝説
第10章 超能力の伝説
第11章 超自然の伝説」
だいたい、何が書かれているかは推測がつくと思うが、以下細かい項目をいくつか掲げる。
・UFOはナチス・ドイツの秘密兵器だった?
・ロズウェルに墜落した謎の物体は空飛ぶ円盤?
・「ガリヴァー旅行記」が予言していた、火星の2つの衛星?
・太平洋には高度な文明を誇るレムリア大陸があった?
・トリノの聖骸布はキリストの遺体を包んだ奇跡の品か?
・針金1本で地下鉱脈を探知するダウジングの神秘?
・「100匹目のサル」を越えると大ブームが起こる?
・船や飛行機が消失するバミューダ魔の三角海域?
・今世紀最大の謎、ネス湖の巨大生物「ネッシー」?
・世界最初の念写、長尾郁子夫人の透視実験?
・死後の世界を見た、臨死体験の神秘?
・チャネリングは宇宙存在や古代の偉人からのメッセージ?
・人間が突然燃え上がる、恐怖の人体発火現象?
・旧約聖書でエゼキエルが見た飛行物体は異星人の宇宙船か?
・・・・・・・・
このような項目が99ある。
この本が優れているのは、各項目について「伝説」「真相」のあと、「文献」が掲載されていて、各自が自分で調べることができることである。