新・本と映像の森 89(マンガ15・SF23) つくみず『少女終末旅行 1』新潮社、2015年
SFマンガです。主人公の少女2人が未来の廃墟都市をケッテンクラートで旅するおはなし。
2人で都市のなかを探っていきます。でもマンガでは2人の出自や関係も、なぜ2人で旅をしているかも明らかではない。
とにかく、2人が今、旅をしていることが、大事なことなのだ。
どっちかというと、ほのぼの系の1話完結のおはなし。ひとつ1つの物や生きものが何のためにあるか、みたいなはなし。
主人公の少女はチトとユーリ。
世界には2人しかいない・・・・わけでもない。第1巻では、他に出てくる生きものは、2人に焼き魚として食べられる魚1匹と人間のカナザワ。
いまのところ、6巻まで刊行しているので、この先のおはなしに期待しよう。
第1巻の目次は、以下のとおり。
01 星空
02 戦争
03 風呂
04 日記
05 洗濯
06 遭遇
07 都市
08 街灯
ちなみに「ケッテンクラート」は日本語で「履帯式オートバイ」という。全然説明になっていないが「履帯」とは、キャタピラーのことです。
つまり前はバイクで、うしろは両側にキャタピラーのついた荷車とでも言えばいいでしょうか。第二次大戦中に実際に、ドイツで数千台作られました。
この10月からテレビ東京系でアニメ化されるようです。浜松では、まず見れないんですよね。残念」。