雨宮日記 4月14日(金) 誤植発見
自分の文章で誤植を見つけるのはむずかしいけど、他人の誤植を見つけるのは比較的たやすい。
それで、今、ひとつ見つけた。
不破哲三さんの新著『新編 宮本百合子と十二年』新日本出版社、2017年3月20日初版、です。
「古典学習における「文学的読み方」」で、百合子さんが『フォイエルバッハ論』を読むところ。
「引用あれた訳文からみると、百合子が読んでいるのは、作野文男訳の岩波文庫版のおようである。文中には、【共産】党創立の初期には党中央委員の任にもあった訳者の、その後の「身のふりかた」への批判も、のべられている。」(p189)
念のため、「作野文男」で検索してもヒットしない。
「佐野文男」は有名で「ウィキペデイア」ででてくる。1931年3月1日没。
そのうち「翻訳」のところに8冊出ている.一番下、つまり佐野文男さんが死後の出版になる。
「ルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハ『ヘーゲル哲学の批判』岩波書店<岩波文庫>、1933年」とある。
これで、ほぼ間違いないと思う.一件落着。