新・本と映像の森 51(絵本1) あまんきみこ『おにたのぼうし』ポプラ社、1969年
え・いわさき ちひろ、現在定価1000円。
むかし読んで、たぶん子どもたちにも読んだ本です。
ぼくたち夫婦の大好きなちひろさんの絵なので、記憶にはっきり残ったように思います。あまんさんの文とちひろさんの絵がぴったりして、共鳴しているような感じで
主人公は鬼の子、くろい、ちいさいおにたです。
おにたは、「せつぶんのよる」に住んでいた「まことくん」の家の「ものおきごやのてんじょう」から「まめ」をまかれておいだされます。
冬の雪の夜、おにたがたどりついた1軒の家は、豆まきをしていませんでした。
その家には、病気で寝ているお母さんと、ひとりの小さな女の子がいました。
おにたと、ちいさな女の子の、心温まる交流の物語。
おにたは、どうなったでしょうか。
ところで、「おにたのぼうし」は「ふるいむぎわらぼうし」です。
あのぼうしは、どうなったんでしょうね。(「人間の証明」ではないですが。)