雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森 140 岩城宏之さん著『音の影』文藝春秋、2004年

2011年02月27日 19時41分18秒 | 本と映像の森
本と映像の森 140 岩城宏之さん著『音の影』文藝春秋、2004年8月30日第1刷、305ページ、定価1600円+消費税

 指揮者の岩城宏之さんの本です。
 岩城さんは、2006年(平成18年)6月13日に73才で亡くなられました。

 この本は、A=アルベニスから始まって、XYZ=ヤング、まで作曲家の名曲と指揮者としてのそれにまつわるおもしろい経験を語ってくれる楽しい本です。

 たとえば岩城さんの大学時代の「1秒間のキス」事件。

 ベートーベンさんがメトロノームで示したテンポの謎。

 半音高く始めて、「絶対音感」で気づくか指揮者を試すいたずら。

 ブラームスさんやリストさんのハンガリー「ジプシー」音楽。

 低音と高音が聞こえない老作曲家の悲劇。

 気が弱くて何度も楽譜を書き直したブルックナーさん。

 演奏会で曲の順番を間違えて指揮棒を振り出したときに、どうするか。

 シューベルト「未完成」の楽譜の写し間違い…などなど。
 
 とても詠みやすくて、いい本です。
 たぶん、岩城さんの人柄のなす技なのでしょうね。

 

 

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