雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森 253 佐藤さとる『だれも知らない小さな国』講談社

2013年06月02日 23時45分37秒 | 本と映像の森

本と映像の森 253 佐藤さとる『だれも知らない小さな国』初版私家版1959年、講談社発行、昭和60年新版第1刷、223ページ

 小学3年生だった男の子が、とりもちを作る「もちの木」を探して、偶然、たどりついたのが周囲を北は小川、東は峠山、南は杉林、西は小山に囲まれた、周囲から隔離されたエアポケットのような「三角平地」。

 この平地に魅せられて、仲間にはないしょで一人で通い始めた男の子は、そこに「何かがいる」のではないかと感じ始めます。

 そして、その山地の所有者であるおじさんや、野菜売りのトマトおばさんが男の子に語る「小さい人の伝説」は、男の子の感覚を確信に増幅させます。

 転居でそこから離れた男の子は、大人になって、その山に戻ってきます。

 もう一人の主人公の女の子、いまは保育園の保母さんになった「おちび先生」と、男の子が大人になった「せいたかさん」と謎の影が織りなす、心楽しい出会いの物語です。

 ☆ 

 以前に「雨宮日記 8月20日(金) ザザで「借りぐらしのアリエッティ」2010年08月21日 05時03分57秒 」で紹介したことがあります。

 「むかし読んだ児童文学」ですが、部屋をかたづけていて、この懐かしい本が、出てきました。

 解説には「ファンタジー」と書いてありましたが、つまり「SF」の系譜ということですね。本は昭和60年発行ですので、1985年です。

 実際は、小学生か中学生で読んだ本だろうと思います。34才以後に、懐かしくて買って読んだような記憶があります。

 もし読んだことがない子どもや大人がいたら、絶対おすすめですね。

 ドキドキ、ワクワクが満載です。

 つまり、男の子や若い男性にとって、① ふしぎな自然のヒミツ、② ふしぎな女性のヒミツ、その2つのヒミツを同時に探求しようという、ぜいたくな物語です。

 この本は、その後、シリーズになり、5巻になっています。ぼくはまだ読んでません。ごめんなさい。読みたいけど。

 


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