新・本と映像の森 339 木村政昭『沖縄海底遺跡の謎』第三文明社、2000年
211ページ、定価本体1600円。
沖縄県最西端の与那国(よなぐに)島。その南岸・新川沖100mの水深10mから25mの海底に巨大な岩の海丘がある。
人工物とも自然物ともつかないが「第1海丘」「遺跡ポイント」ともいわれる。
著者木村政昭さんはこれを1万年前前後の巨大意識として調査している。
見た目で「階段」「テラス」「柱穴」などが区別できる。
ボクにはいまのところ判断はつかない。とくに本の後半はムー大陸の話まで出てきてオカルト的な面があり、ボクは反対です。
しかし前半の考古学的・地質学的叙述は検討の余地があると思う。
自然にできるとは思えないが、正否は未来にゆだねておく。
この「遺跡ポイント」だけではなく、海中の「立神(たちかみ)岩」など、陸上の東部の「サンニヌ台」もおもしろい。
沖縄の「線刻盤」や後のグスクとの関連も興味深い。
海中の伝説の「竜宮」との関連も。