雨宮日記 8月11日(月)の7 小笠原豊樹著『マヤコフスキー事件』を読む
きちんと「本と映像の森」を書く時間がないので簡単に紹介。やはり、詩人マヤコフスキーは、1930年4月14日月曜日に、自宅でスターリンによって殺害された、と見るのが正しいようです。
演出家メイエルホリドがスターリンの指示で、1940年2月2日に銃殺されました。メイエルホリドの妻も殺害されました。
だとするとあの時代、マヤコフスキー原作、メイエルホリド演出の演劇「南京虫」の音楽をつくったショスタコービッチが生き延びたのは「奇跡」としかいいようがありません。
もしかしたら1937年に「交響曲第5番」を書いたから、助かった?
おそらくついに演奏されなかった「交響曲第4番」を1936年に演奏していたら、、ショスタコービッチは「銃殺リスト」に掲載されていたでしょう。
このあたりの問題の、フランス共産党の詩人アラゴンとのつながりや、日本共産党の小説家宮本百合子との関係については、別途書けるときがあるでしょうか。
なおこの問題でスターリン弾圧を系統的に追っている不破哲三さんが月刊『前衛』に連載している。ぼくは完結して本になってから読みます。