雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

ことばと詩 61 田中芳樹『銀河英雄伝説 1 黎明篇』より再び「ヤン・ウェンリー」のことば 20210611

2021年06月16日 15時12分25秒 | ことばと詩
ことばと詩 61 田中芳樹『銀河英雄伝説 1 黎明篇』より再び「ヤン・ウェンリー」のことば 20210611


 田中芳樹『銀河英雄伝説』全10巻を図書館で借りて読み始めたのは、NHKテレビで最初の第1巻・第2巻をアニメ化したので興味が出たから。


 とくに「自由惑星同盟」の青年提督ヤン・ウェンリーは、とてもおもしろい人格だ。軍隊ぎらいのくせに軍人になり何回かの大殊勲を経て提督になる。主人公として読者の感情移入がしやすい人だ。


 それにたいして、仇敵の「銀河帝国」のローエングラム候ラインハイトでは、どこにも感情移入の余地はない。気の毒と思うだけだ。


 2巻以降のヤン・ウェンリーの人生を、ゆっくり追体験していこうと思っている。


 で、ヤン・ウェンリーの、今日のことばー。


 「本来、名将と愚将のあいだに道義上の優劣はない。愚将が味方を100万人殺すとき、
名将は敵を100万人殺す。その差があるだけで、殺されても殺さないという絶対的平和主義の見地からすれば、どちらも大量殺人者であることに差はないのだ。
 愚将が恥じるべきは能力の欠如であって、道義とはレベルの異なる問題である。だがこのことを言っても理解してはもらえないし、理解を求めることでもないように思われた。」
 (p98)


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