「戦争と平和」の「本と映像」 4 杉末廣『はばたけ!紀伊半島から』海南タイムズ社、2001年
B5版、157ページ,定価1800円
杉末廣さんは和歌山県海南市民。海南市でミニコミ誌「スポーツ・カイナン」を発行している。
和歌山県は第五福竜丸の建造の地です。そこにエンジンが沈んでいたのは因縁か。
東京の夢の島に廃船として捨てられた第五福竜丸。その第五福竜丸から使えるエンジンだけが取り出され「第三千代川丸」に搭載された。
1968年7月21日、濃霧の熊野灘で第三千代川丸はそのエンジンもろとも沈没した。
その20数年後の1992年、ひょんなことから、ふるさとの海に第五福竜丸のエンジンが沈んでいるのを杉さんが知り、第五福竜丸のことを調べ始める。
1996年12月2日、熊野灘に沈んでいた第五福竜丸のエンジンは、この日引き上げられた。
いまエンジンは東京・夢の島の「第五福竜丸記念館」前で眠っている。
いろいろ,当時のことやら,建造に関するいろんなことが浮かんできて、ボクにとってはとても楽しい本です。
p120の「靜岡平和運動家」はいったい誰でしょうか?原水爆禁止運動関係者のような気がするが興味があります。