雨宮日記 5月24日(土) 朝日新聞の吉田所長の報告、何の援護なし
朝日新聞を取っていない家庭は、5月23日の朝日新聞を買いに行く意義があります。
ぼくは昨夜、父が見終わって、新聞処理所に置いた紙面で見ました。
3年前の福島1F所長の吉田さんの報告が載っています。なんとも、1つの組織としては有り得ない記事です。吉田さんが、現地の最前線で「前線司令官」として奮闘しているのに、東電本社からは何の「援護射撃」も「分析」も「助言」もないのです。
つまり「原発が崩壊した」のではなく、すでに「東電が崩壊していた」のです。
あの頃、時点はわかりませんが、いくつかの団体が、すべての専門家・知性の支援を、と提言したと思いますが、そういうことは東電も、政府もしなかったのでしょうか。
検証しないといけないですね。何とも寒々とした、荒野です。絶望の国ですね。
なるようになれ、か。