本と映像の森 209 中村仁一さん『大往生したけりゃ医療とかかわるな ー「自然死」のすすめー』幻冬舎新書、幻冬舎、2012年1月30日第1刷~4月25日第12刷、211ページ、定価760円+消費税
眼からうろこがおちる本です。
つまり、第1に、医療に対する過剰期待を改める、第2に、「病気」と「老化」は違う、老化は治せない。第3に、ガンは治療をしなければ痛まない(ほんとかな?)という、第4に死にゆく人間に無用の苦痛を与えてはいけない、ということです。
細かい点や是非は別にしても、葬儀やお墓を考えるときに、こういう「死に方」「病気のかかり方」「老化の仕方」をきちんとしておかないと、基礎がしっかりしないという点は確かです。
かなり過激に見えますが、もしかしたら、中村さんがまっとうな立場かも。
すくなくとも、今の「健康病」「医療過度期待症候群」は異常だという意見には賛成します。
というか、ボクって数年間、まったく医者に行ってませんから、中村仁一さんの言説を100%実践してるのかも。