雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

本と映像の森35 新井満『楽しみは 橘曙覧独楽吟の世界』

2010年05月04日 00時27分11秒 | 本と映像の森
本と映像の森35 新井満さん『楽しみは 橘曙覧・独楽吟の世界』講談社、2008年11月27日第1刷、123ページ、定価1143円+消費税

 橘曙覧(たちばなのあけみ)さんは、江戸時代末期に福井に生きた貧乏な歌人で国学者です。
 1812年生まれで、1868年に亡くなりました。

 
 橘曙覧さんの代表作が『独楽吟(どくらくぎん)』という52首の連作短歌で、すべて「たのしみは」に始まり、「するとき」でおわります。

 「たのしみは 数ある書を 辛くして うつしおえつつ とぢて見るとき」
 「たのしみは ほしかりし物 銭ぶくろ うちかたぶけて かひえたるとき」
 「たのしみは 朝おきいでて きのふまで 無かりし花の 咲ける見るとき」
 
 新井満さんは、この52首をジャンルに分けて、自由訳もつけて、写真も入れたすてきな本にしてくれました。

 岩波文庫に『橘曙覧全歌集』がありますが、在庫がありますかどうか。

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