雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

グラタンと枝豆

2012-08-06 00:15:02 | 感謝
サッカー五輪代表の永井のケガがトテーも心配な本日。
何気なくfacebookを眺めていたら、
先輩が美味しそ~うに茹で上がった
大量の枝豆写真をアップしているのを見つけました。
ヤバい。
大好物(〃▽〃)
本当に美味しそう......じゅる......
コメント入れよう......



「分けて下さい、、」



枝豆を見るといつも思い出すのはおばあちゃんのこと。
もうかなり前にこの世界を旅立っていますが、
生前は埼玉の実家の裏にある、
趣味の野菜作りをする為だけに持っていた小さな畑で、
毎年毎年沢山の美味しい枝豆を作って、
小さな子供だった僕に食べさせてくれていました。
枝豆が実るのはだいたい夏で、
昔の人だからでしょうか、
おばあちゃんの茹でる枝豆は塩味がとても強く、濃い味。
いつも麦茶などの飲み物と一緒に、
気がすむまでトメドモ無く食べていました。
その経験があるからなのか、
今でも居酒屋などで枝豆が出されると、
お通しだろうが、オーダー品だろうが、
目にした瞬間「無意識」に手が延びて。
そこからは鬼神のごとく!?(@_@)
ソレがまるで無料サービス品であるかのごとく、
怒涛の勢いでバクバクと平らげていってしまいます。

あー恥ずかしい。。
あー申し訳ない。。

フッと我に返り、
人知れず照れている......てな事もしょっちゅうで。
他にも枝豆好きの人がテーブルにいた日には、
かなーり恐縮でキマズイ雰囲気を生むこともあるくらい、
ほっておくとパクパクと食べてしまいます。
やめられない、止まらない......あかん(ToT)



おばあちゃんの趣味の畑では、
僕はよくその枝豆の収穫を手伝わされたり、
他にもキュウリやトマト、
ホウレン草やトウモロコシなどまで育てるのを
手伝わされたりもしていました。
草むしりや土を耕すといった作業もよくやらされて。
そんな畑仕事はいつもお遊び程度で、
お小遣い稼ぎ!
という以上、以下ではなかったのですが。
今思うと畑で作物を作るという
貴重な体験や知識を僕は得ていたのだと思います。
まぁ、のんびりとした田舎ならではのことでしょうが......



おばあちゃんは、おじいちゃんを戦争でなくし。
戦後の動乱期を文字通り「女手一つ」で、
僕の父を含めた5人の子供達を育てあげました。
「昔ながらの肝っ玉かあさん」
と、近所の皆さんはウチのおばあちゃんを
そんな風に表現していましたが、
孫の僕から見てもまさにその通り。
多くの苦労が完璧に身に染みついていたからなのか、
老後になってのんびりと出来るような環境になってからも、
贅沢といえるようなことをしているのを
僕は一切見たことはありませんでした。
口癖は



「白いご飯があれば、それが何よりの贅沢。
幸せだよ。。」



そんなおばあちゃんが唯一の贅沢、御馳走として、
たまに家族で出掛けた時にいつも決まって食べていたのが
「グラタン」でした。
それは今でもハッキリ覚えています。
グラタンを食べてるときのおばあちゃんは
何時もとても嬉しそうで、
子供の頃から何度か聞かされた、
初めてグラタンを食べた時の話も覚えています。



———————なんでも、
デパートの屋上にあったレストランで、
一緒に入った友人から「美味しいよ」という勧めを受けて
疑心暗鬼で注文したらしいのですが、
初めて口に入れた時に

「世の中にこんな美味しいものがあったのか......」

と、涙が出るほど心底感動したそうです—————————



僕は今もグラタンを食べる時......
それはよくよく考えると滅多にありませんが......
そんなおばあちゃんのことを必ず思い出します。
そして、枝豆を食べる時は、
おばあちゃんの畑の枝豆と比べて旨いか不味いか......
などと無意識に考えていたりします。

今日、先輩の枝豆写真を見ていたら無性に食べたくなって、
思わず買ってきてしまった枝豆。
おいなりさんも安かったので衝動買い。
その枝豆を頬張りながらお気に入りのビールを開けて、
オリンピックをちょこっとチェック......

......そんなおばあちゃんと過ごした暑い夏の日を、
今日は少しだけ思い出しました。



来週はどこかでグラタンを食べようかな。
おばあちゃんに届くように。。


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現れ、消えて。

2012-07-29 00:16:19 | 感謝
立ち上げから5年間プロデュースしてきた夏フェス
「TOKAI SUMMIT=東海サミット」
が今日、土曜日、暑い夏の貴重な1日に開催されていました。
6年目の今年は僕の手を離れて運営されています。

もう何ヶ月も、今日の昼まで、
名古屋に行こうか行くまいかずっと考えていて。
行かないと決めた後は、1日なにもせず、
家の側を流れる多摩川の土手に坐っていました。

上を見上げると、
青い空と、
そこに程よい量の白い雲が浮かんでいて。
しばらくそれをずっと一人で眺めていました。



——————みんなは元気だろうか。



空を眺めていると、
このブログで一番最初に書いた
ブログタイトルにもなっている出来事や風景が
鮮やかに目前に浮かんできました。
そして、その時の時間も空気も、匂いみたいな感覚も、
だんだんとリアルに感じられてきて。
少しの間それが「今」という時間と重なり、同化して......
消えていきました。



その後は様々なことが現れ、消えて。
現れ、消えて、また現れて......



——————みんなは元気だろうか。。



マクドナルドのハンバーガーが食べたくなって、家に戻り。
近所だというのにわざわざ青色のオープンカーを引っ張り出して。
屋根は閉めたまま、
右手に多摩川を見ながら土手沿いの道を一人で走り出しました。
走る車のラジオからはフジロックフェスの中継が流れています。

「そうか、今日はフジロックなのか。。」

ちょっと景色がボヤケてきて、僕は、
消えて、無くなりたくなります。

マックを出て、
今度は涼しくて広いカフェに入り、
アイスカフェラテを頼みました。
冷たいカフェラテはとても美味しく感じられて、
じーーっと、茶色い珈琲を透かしながら、
沢山の涼しそうな水滴をつけている細長い透明なグラスを眺めていました。



......何かの思いが込み上げて来ます。



......ふと、大好きなカリール・ジブランの詩が頭に浮かんできました。



暑い、本当に暑い夏の一日。
なにもしてないけど、僕はちゃんと闘っています。
毎日、ちゃんと、祈っています。



——— 子どもについて ———  カリール・ジブラン

あなた達の子は、あなた達の子ではない。
大いなる生命が自分自身に憧れる、
その憧れの息子であり、娘たちだ。

あなた達を通して生まれてくるが、
あなた達から生まれるのではない。
あなた達と共にいるが、あなた達のものではない。

子供に愛を与えることは出来ても、
考えまで与えることは出来ない。
なぜなら、かれらは自分自身の考えをもっているのだから。

子供の体を家におくことは出来ても、
魂までおいておくことは出来ない。
子供の魂は明日の家に住んでいて、
あなた達は夢の中でさえ、その家には入れない。

子供の様になりたいと願うのはいい。
しかし、子供を自分のようにしてはいけない。
命は後戻りも、昨日にとどまることも、しない。

あなた達は弓だ。
子供はその弓から、生きた矢として放たれる。
射手は、無限に続く道の先に狙いを定め、
矢を速く、遠くへ飛ばそうと、
大いなる力であなた達をたわめる。
大いなる射手の手の中でたわめられている、
そのことを喜びとしよう。
飛んで行く矢が愛されているのと同じ様に、
手元に残る弓もまた、愛されているのだから。


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練習場のある風景

2012-07-25 00:39:07 | 感謝
きっかけはゴルフ。



子供の頃、
よく父親が見ていたゴルフトーナメントの中継は、
サッカーと野球を愛する僕にはひどく退屈で。

「こんなものスポーツの風上にもおけへんわ!( ̄ヘ ̄)」

というくらいのものでした。

「お腹の出たオヤージ達が活躍できるスポーツなんてありえへんわ!」

ってな感じ。
それが社会人になって一年目。
大阪に赴任。
そこで自然発生的にゴルフをやることになります。
個人的には先に書いたように思っていた競技ですから、
最初は上司の誘いだろうと仕事先の誘いだろうと、
頑として断りに断り続け......
で、最後、
どうしても断れない断崖絶壁に追い詰められます。



「お前さ、
俺がやるんだからやるだろ( ̄ー ̄) by SING LIKE TALKING 佐藤竹善」

「、、や、やりまふ!(◎-◎;)」



はい......
大人になった瞬間です。
アーティストさんに誘われたら断れないし。。
で、そこからは ......
また、いつか書ければいいのですが......
狂人の如くのめり込みます。
2年間、それはもう、
暇さえあればスイングのことばかり考えるハマりよう。 
そうして、ゴルフ好きに豹変した僕は

「近所に打ちっぱなしなんてないのかしらん、、」

などと練習場を探しだします。

「そんなもの無かったよなー......
あんなおっきいトコ......」

しかし、意外だったのは、
あるわあるわ......
会社の行き帰りの道すがら、街の住宅街、
家々の屋根の波からポッコリと大空につき出したグリーンのネット達。



「ほへ!?(゜_゜)
こんなに練習場なんかあったっけ!?
あったんだ......」



ゴルフの練習場ですから、
街中にあるとそれはそれは目立ちます。
遠くにあっても目立ちます。
それが、ゴルフを始めるまで、
ゴルフに興味を持ち出すまで、
その目立つものに僕はまったく気づいていなかったのです。
毎日通っている道なのに、
その存在は僕の目には入っていなかったのです。
ここで僕は思い知ります。
こんな目立つグリーンネットも見えてなかったんだ......
僕は自分が見たいものしか見ていなかったのかもしれない......



「人は見たいものしか見ていない」



それは、
「人は物事を自分の見たい様にしか見ない」
ということかもしれません。



あれだけ嫌いだったゴルフは、
その後も沢山の事を僕に教えてくれました。
最初は
「止まっているボールなのに空振りする」
という我が運動センス。
次に
「見たいものしか見えていない」
という真実。
それと礼儀。
そして、趣味、旅、仕事、ペット......何にしても、
新たなことを始めるということは自分の視野、視界、
風景、価値観......を色々と広げてくれるということ。
今さらながらゴルフにはちょっと感謝してます。

うう......

なんだか書いててゴルフしたくなったん......

うりゃーーっ!(><)



「ちみさ、ちょっとフェース開いてね!?」

的僕さんの4番アイアンしょっとぉぉーーっ!!

友達さつえーーーいいぃっ!!

そ、そっちわ......

ラフよよよーーーーーーんっ!! (゜_゜i)タラー......


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