雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

三ケ日徒然

2015-06-18 00:17:57 | 感動
ニンニンニンニン!
忍者ハットリ君でござるだニン! ヾ( ̄3 ̄)/
忍法「木の葉隠れ!」でござるだニン!


......って、一部世代しかわからないフレーズだニン。
わかっちゃいけないよ!
ニンニン!( ̄^ ̄)


そんなハットリ君て「服部」と書くのですね。ええ。
で、その「服部」って、
よぉぉーーーーーーーーーーーーーーーく考えると......


......


......



読めなくね!?(・ω・)ノ


どう読んだって「フクベ」とか「フクブ」でしょ。


読めるニン!?
ニンニン!?(・◇・)/


服部さんというのはソモソモ忍者ではなくて、
伊勢神宮の内宮におわします現日本国の親神
天照大御神=アマテラスオオミカミ」さんの服を作り、
献上することが許された唯一の一族さんの事でして。
古代大和政権時代から最近に至る迄国神の服を作る部門の部長さん!
王室御用達ブランド!
というような感じだったのです。
なので服部門!
服の部!
という字を書くのですのね。ええ。ニンニン。

それで、そんな「服の部」が何故?
「ハットリ」などと呼ばれるのかというと、
古(いにしえ)の服作りというのは即ち「機織=はたおり」であって、
そんな機織りのエキスパートである「服」部門の方々をハタオリ......
ハットリ......
とアテで呼ぶ様になったのです。ニンニン。

ちょっとカンドーしてしまうのが、
そんな由緒ある全国の服部さんの大元であり、
アマテラス様に唯一衣服を納める事が出来る服部家の方の苗字なのです。
ええ。
その服部さんだけは苗字の上に「神」とつけても良い!
というお許しを伊勢の神様やド偉い方々から頂けたのだそうで......
その名を.......



「神服部=かんはとり」



と言うのです。
感動的なお名前です。
あちきにわ。



「俺も神ってつけてぇぇーーーっ!(ノ゜ο゜)ノ オオオォォォーーーイ!」



で、その比類なき苗字を受け継ぐ日本で唯一!
の御方にお会いしようと、先日、不思議な力を持つ!?
ポンチキーズの面々と共に、静岡県、浜松市は三ケ日にある
「初生衣神社=うぶぎぬじんじゃ」
にお伺いしたのです(^_^)ええ。



神服部さんはここの宮司さんで、
古来より今に伝わるイニシエの機織技法を今に、未来に、伝えん!
と奮闘している方。
伊勢神宮に納め続けた織物を今も昔と全く同じ技法で織り続け、
奉納もし続けています。

服の素材となる「絹=きぬ=シルク」は、
古来より「赤引きの糸」と呼ばれていて。
此方では今やとても貴重となった養蚕業者さんと
提携をして取り寄せているそうです。
蚕(かいこ)さんが吐くシルクを古代と同じ手法で纏め、ヨリ、
一本の糸にしていくのです。
蚕さんの餌となる桑の葉もキチンと木から採取しているモノだそうで。
年々の天候により必ずしも良い桑の葉が取れるわけでもなく。また、
その葉の質のよって蚕さんの吐く糸が微妙に違ってもくるのだそうです。
アマテラスさんに捧げる服の素材は、そんなシルクの中でも
神服部さんが納得するモノでないと使わないそうで。

そんな神々しい糸を縦、横、縦、横......と、
ひたすら丁寧に織り込んでいくのですが、
その機(はた)を織る機械というのも、
実は神服部さんが私財を注ぎ込んで復刻させた
古代そのままの機織機でもって織っているのです。
日本中でココにしか無いモノなのです。
なんか......この時点で、もう......

「涙コボルル(TωT)」

という僕ちんなのですが......
この日は、神服部さんにその古代の姿そのまま!
の機織機を見せていただいたのです。
カンドー&カンゲキの対面!



コレで織ってるのですね......
織ってたのですね......
アマテラスさんの服。
なんか優しいな......これ......
綺麗だな......
光ってんな......
スゲーなぁ......



(T_T)ぶぇぇ



古代の機織機は座って織るのだそうです。
ボートを漕ぐ時みたいに。
絵馬に描かれている様なこんな感じで......



織っているのは機織姫......ハタオリヒメ......オリヒメ。
ココを支える美しき女神
「天棚機姫命=あまのたなばたひめのみこと」
さん。別名
栲幡千千姫=タクハタチジヒメ
さん。織っている場所は、本来はこんな
「織殿=おりどの」
と呼ばれる社(やしろ)の中.......







国神、アマテラスさんに捧げる大切な神衣(かんみそ)。
習わしでは、
織っている途中は何人たりともこの社の戸を開けてはいけないそうなのです。
清らかな織姫さんが更に身を潔斎して入り、織り始める御服。
外からの邪気が入り込んでしまったり、
その貴重な技術が盗まれたりしないようにも定められた事なのだ思います。

.......そう......

「鶴の恩返し」という物語も、
この織姫さんのお話から生まれた物語なのだと思われます。

ここで織りあがった御衣(おんぞ=神衣=かんみそ)は、
三ケ日の地を出て、尾張を通り、津、松坂を抜け、伊勢の地に運ばれます。
その時、神服部さんは宮司として隊列の先頭をきって運送の先導します。
神社のパンフレットから......



僕らは6人でこの地を訪れたのですが、神社に着いた時、
神服部さんはパンフレットを持ってワザワザ鳥居の前に立って待っていてくました。

「こんなところまで来ていただいてありがとうございます。。」

なんて言ってくれて。
その後、神社の由来や成り立ちや誇り高き
「神服部家」と織物に関する沢山の興味深い話も丁寧に聞かせてくれて。
途中、何度も何度も感謝の言葉を述べてもくれました。
その時、境内の鳥達は、
まるで合唱をしているかの様に一斉に、ずーーと、
大きな声で謳っていました。

太陽の日差しはまるで白糸の滝の様に、
木々の間から心地よく差し込んでいました。

神社と、その横にある社務所ともなっている宮司さんのご自宅は、
見た所、全てにおいてとても質素で。
ギリギリの神社運営を長年に渡りされてきたコトを感じさせるものでした。
この神社では昔から氏子さんも持たない習わしなのだそうです。
そんな中で宮司さんは綺麗な境内を維持し続けて来て、
機織機まで創り、糸を創り、ハタを織り、宮司職も全うし。
ずっと、先頭に立って御服を伊勢に送り届けて来たのだと言います。
息子さんには時折、

「もういつまでもバカなことやってないで。。」

などと嘯(うそぶ)かれることもあるそうなのですが、
そんなコトを粛々と、
この国の神々と人々が大切にしてきた伝統を守り通すために
やり続けている方でした。



「私は織り殿の上に居ます、、」



同行していた不思議な力を持つプリリンねーさんが、
その場で織姫さんの言葉を降ろしてくれました。
織姫さんは更に、こんなコトを仰っていました。



「ここは、私の宝です」



この言葉に......僕は胸が熱くなりました。



デービッド・アトキンソンさんの著作
「イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」
によると、世界GDPにおける観光業は9%。
それに対し日本の観光業はGDPのたった2%。
2014年の文化財保護修理予算はイギリスでは約500億円。
GDPの0.018%。
日本はわずかに81億5千万円。GDPの0.0017%。
ヨーロッパ諸国や多くの国々では
観光は大きな経済となっているという認識で、
予算も多く割いています。

観光都市と言われる「京都市」に訪れる外国人観光客数は年間約240万人。
「ロンドン」は1700万人。
「大英博物館」はたった一つの博物館で年間420万人が訪れるそうです。
ヨーロッパという、
多くの国々が隣り合って存在している地理的要因の違いもありますが、
「たった一つの建物」に訪れる観光客より
京都市に訪れる観光客が少ないという事実。

京都の街の風情を司る古風な「町家=まちや」造りの家は、
現在年間1000軒も壊されていっています。
現在の町家は4万7千軒ぐらい。
町家が4万軒を切った時、
京都の街はどんな雰囲気になるのでしょうか。

こんな状況でも、
この国の主たる国策に観光や文化財修復事業は未だに入っていません。

現政府は「地方創生」を掲げてはいますが......
しかしその中身はモヤッとしたまま地方にアイデアも丸投げ!?
で推し進めているようにも見えます。
公共事業や産業支援等に寄った旧態依然とした施策や思考のまま
進んでいるようにも見えます。

テレビでは、近頃日本人や独自文化をたたえる様な番組も多いです。
しかし、内実はこんな感じなのです。
褒め讃えながらも、
外国人を惹きつける日本文化の象徴物である建物の
屋根の修復すらままなりません。
貴重なる古の機織り機一つ造るのに......
1円の援助も差し伸べられません。
全国の神社の宮司さんの80%近くは、
宮司だけでは生活ができないので兼業をしているのです。

東京から島根県の出雲まで往復で5万円ぐらいの交通費がかかります。
その出費だけでも僕らにとっては十分に多いもの。
訪れた観光客は出雲大社では100円をお賽銭箱に入れるだけ。

一番利益を得ているかもしれない関東の鉄道会社は
文化財にはどれくらいの寄付!?をしているのでしょうか。
現地にある全国ホテルチェーンさんや大手旅行代理店さんは
文化財維持へどんな?貢献をしてくれているのでしょうか。

古都、鎌倉の文化財で一番「利」を得ているのは本当はどこなのでしょう?

その利を生みだしている「基」となっているものはなんなのでしょう?

政府は、僕らは、今のままの考えでよいのでしょうか?

今、僕は、
京都市を舞台にある大きなプロジェクトと実験をスタートさせました。
いつの日か、女神様が「宝」とまで言う社(やしろ)や、
神服部さんの様な高貴なる「志」を持った方々への良き助力となれるように、
しっかりとしたビジネスとしても成立出来るよう、
そのプロジェクトを磨き上げて行きたいと思います。
観光収益も日本国の一大収入源となれるよう、
その「基」となるモノモノを維持できる新しいシステムを作れないか......と、
そんなことも考えて動いています。
本業と共に頑張っちゃうのだ!(*`へ´*)ニンニン!


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コメント (4)
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