雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

何も無いけどいい所!

2019-03-05 00:12:20 | 面白い...映画/音楽
「アリータの圧勝だろうなぁ、、」

と思っていた先週の「ウィークリー映画動員ランキング」で、
その「アリータ」をぶっちぎって突然の一位!
に躍り出た作品がありまして。
それが、この......



「翔んで埼玉」
ヤバイっす。ホントに。
よくもまぁ、あの、巨匠ジェームズ・キャメロンの
肝入りプロデュース作をブッチギッタもんだ、と。
初週三日間だけで24万人越えだそうで。
興収も早々に3億越えだとか。
劇場にいた時に

「ヤケに混んでるなぁ、、」

とは思っていたのですが、まさかここまでとわ......
凄いです。埼玉。
彩の国。さいたま。
そもそもこの映画、恐らくは、
タイトルの通り関東エリアに住む人しかわからない
ローカルネタではないかと思われ。
他のエリアの人には笑いのツボが殆どわからないのではないか?
とも思える作品なのです。
そんな関東限定的なマーケットであろうことも考えると、
この興行成績にはことさらに驚いてしまうわけなのです。
正真正銘、埼玉で生まれ育ったアチキさんなどは
サラにその3倍以上は!確実に!
驚いているわけなのです......が.......



「ああ嫌だ!埼玉って言ってるだけで口が埼玉になるわ!」

「そこらへんの草でも食わしておけ!埼玉県民ならそれで治る!」

「埼玉から東京へ行くには通行手形が必要なのです」

「一生に一度は三越に行くのが埼玉県人の夢」



とか。
漫画も映画も作品の中では言われ放題なのでございます。ええ。
しまいには主人公が
「サイタマラリア」
に感染して死の淵を彷徨っちゃったりとか。



「ここまでディスられて!
お前は生まれ育った自分の県に誇りはないのか!!」



「ないでーす!(*゚▽゚*)/ 」



海もないし、
見所もないしー!(*゚▽゚*)/ しょーがないっすー



ってな人達なんす。埼玉県人て。ええ。
僕さんだけじゃないと思うのですけど。
あ、大宮と浦和は一緒にしちゃうと怒られちゃうんす。ええ。
というか、この映画、
その原作や監督、さらにキャストの妙などもあって、
僕さんのようなマニア系ファンの間では
公開前からとても期待されていた作品ではあったのですが.......
なんと言っても原作は、あの!
若い子は知らない!?
「パタリロ!」の魔夜峰央さん。
とても人気があったのに、

「住んでいた埼玉から横浜に引っ越すことになったので、、」

という理由で突然連載が終わってしまったという伝説の作品。
Wikiににあるこの漫画を連載していた時の魔夜さんを巡る状況を転載すれば、
人気作家さんに対する漫画雑誌社のプレッシャーというものは
凄まじかったようで、

「一時的な気の迷いだったんでしょうね。
錯乱していたのかもしれない。
おっかない看守がふたりいて、
独房の片隅で何とか自分を発散したい、
ここから逃げ出したい!と、
もう半狂乱で描いていたんでしょうね。
相当追い詰められていたのではないかと」

なんていうコメントまで残されているくらいのイワク付きの未完成作品。
そして、監督は以前ココでも記している
「テルマエロマエ」の監督「武内英樹」さん。

主演は「GACKT」さんと「二階堂ふみ」さん。
脇を固めるのは「伊勢谷友介」さんや「京本政樹」さんや
「竹中直人」さん。
爆笑した「踏み絵」のシーンでは、
原作と違って「草加煎餅」とか「シラコバト」とかも出てきて。
テルマエロマエの監督さんらしいディテールの細かさと
抜群のいい加減さの「落差バランス」が、
お笑い芸人的センスで保たれながら、
全編にわたって貫き通されてもいます。
......にしても、1位って.......
3億以上の売上って......
ほぼ関東圏だけの動員だべ???



「埼玉、恐るべし......」



しかし、抜かれてしまった
ロバート・ロドリゲス(Robert Rodriguez)監督の
「アリータ:バトルエンジェル(ALITA: BATTLE ANGEL)」
もかなり良かったっす。ええ。
外さずで。流石に。



こちらも「木城ゆきと」さんのカルト漫画「銃夢」が原作。
映像は最早当たり前となったモーションキャプチャーに加え、
演技する女優さんの表情をリアルタイムでキャプチャーして、
そのままCG化する!
なんていう機材でキャラが作られていて。

「目の中の光はどんな描き方をしとるっと?」

なんて興味もありつつ、なので3DでIMAX 的シアターで見るのは必須となり。
その分、ハコ数の限界的なものが動員に影響したかもしれず。
そんなこともあって
「翔んで埼玉」に負けてしまったということもあるのではないかと。
とはいえ、やっぱりハリウッドはエグイっす。
相変わらず。
この国は置いてきぼりっす。
でも、こちらのジェームズ・ワン(James Wan)監督さんの
「アクアマン(Aquaman)」という作品はもっとエグいっす。



現場ではただの青い箱なのに、
撮影しているカメラを通して覗き込むと、
その場で仮のCGが現れる
「バーチャル・プロダクション」
という技術は勿論、おそらくは、
描いたキャラクターやモノモノに

「チョチョチョイッ!」

と範囲指定すると、
その指定した部分が自動的に

「風に髪がなびいちゃうよーん♪」

系のプログラムが付与される最新技術をほぼ全編に使ってるハズなんす。
全編水中という物語世界ですから、水中特有のユラユラを、
このプログラムをふんだんに使って表現しているように思われ。
俳優の動きをスローにするハーネス付きの装置までも開発したとか。
なんとか。
次から次へと出てくる架空の乗り物やクリーチャー達、
衣装や海底都市の構造物などは、

「どういう想像力なわけ!?
ものすごい発想とデザインなんすけど......」

と、黙り込んでしまうくらい発想豊かで芸術的。
俳優陣も脚本も文句なく素晴らしい。
とにかく、何かと圧倒されてしまいました。
色んなところに感じ入った映画さんなのです。
正直、今のところ、
今年はこの作品が個人的にはNo.1でしょうか。
まぁ、映画だけでなく、
今年も色々と素晴らしい作品達に出会えたらいいなぁ、と。
刺激をもらえたらいいなぁ、と。
そう思っております。(^^)


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コメント (2)
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